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【越後与板打刃物】
越後与板が誇る兵部のみの伝統を受け継いだ鍛冶職人が、心技体を鋼に打ち込んだ入魂の逸品。 越後与板の打刃物の起こりは戦国時代にさかのぼり、上杉謙信の四天王の一人直江大和守景綱(直江山城守兼続の義父)が兼光・兼辰の流れを汲む刀剣師を与板に連れてきた時から始まります。明治以後、刀工が刀剣を製作するかたわら、鉋の製造にも着手し全国にその名を馳せたものです。四百余年の間、鍛えに鍛えた与板の打刃物は自他ともに認められ全国有数の刃物の主産地として有名です。刃物一筋に生きる鍛冶職人の業物です。
【安来鋼】
安来鋼は、切れ味に影響を与えてしまう不純物を極限まで取り除いた鋼で、その硬さや粘りによって黄紙・白紙・青紙に分類されます。
【白紙】
黄紙からさらに不純物を取り除き炭素を加えた鋼が白紙です。一般的に高級刃物と呼ばれるものはこの白紙を使用している刃物です。切れ味、耐摩耗性、研ぎやすさのバランスが良く扱いやすい鋼です。白紙は炭素量によって白紙1号・2号・3号と分類され、1号が一番硬い鋼となります。
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