こちらは「二つ椀」、つまり、大小入れ子になった二つのお椀からできています。
「まり椀」「秀衡椀」などなど、故奥田達朗さんの志を継ぐ漆器のひとつです。
元来、日常使いの器として、大きな方(一の椀)が飯椀、小さな方(二の椀)が汁椀として使われていたそうですが、食べ過ぎ注意の現代では、反対にして、小さな方を飯椀にされる方が、ダイエットにもなりますし、汁椀に野菜たっぷりのお味噌汁をいただくことが出来ます。
一の椀は、八分目で500ml、二の椀は、八分目で300ml弱ほど入ります。一の椀は、丼としても、そして、お正月のお雑煮椀としても重宝します。二の椀は、デザート皿や取り皿としてもご利用いただけます。
ただし、 「四つ椀」と違い、二の椀は一の椀の蓋にはなりません。
実はこちらは、「粥椀(合鹿椀)」でご紹介した、故奥田達朗さんが夢中になった桃山時代の合鹿椀の写しです。
形も寸法も全く同じですが、くりを深くしていますので、本歌よりも軽く容量もたっぷりです。
|