芙蓉手の皿の本歌は、高台内が飛び鉋、高台は砂高台になっていましたので、裏の面白さを出すために本歌と同じにしてみました。やはり雰囲気が出ていいものになったように思います。以後はこれにしようと思っています。
砂高台は重ねて焼く時にくっつかないようにしたものだとも言われていますが、どうだったのでしょうか。
網花という文様はかなり古くからある文様で、明末のあざやかな呉須の網と、赤絵の花の湯呑や匙の様なものを見た記憶があります。美しい文様なので今までずっと続けて作られて来た文様なのでしょう。
この様に何げない地味な秋の季節のお惣菜も美しい一品となって食卓を華やかせます。鉢と皿の中間の様な形状がものをすっぽりと受け入れ、大変重宝な大きさの平鉢でございます。
取り皿は川淵さんの焼〆の皿で、他の用途にも多用していただける美しいものです。お菓子皿に、小さなお刺身皿に(大葉を添えて)等、水に濡らしてたのしんでみて下さいませ。