五寸皿というのは大変重宝な寸法のもので、この位の深さがあると特に使い方がぐんと広がります。
以前には阪東晃司さんに作っていただいていましたが、この度は今、古染や祥瑞、清の時代のものなどを集中してお願いしている土山さんに私の持っている大好きな本歌を写していただきました。限りなく本歌に近くして欲しいと、高台内部の飛び鉋まで写していただきました。 限りなく近付けるという行為は「どうして美しいか、どうして使い続けられてきたか」の答えを探す行為なのではないでしょうか。熱心に応えて下さって、良いものになりました。