ようび自慢の定番文様、青海波書詰蒔絵をこの度は尚古堂さんの黒平椀につけてみました。涼やかな平椀で誠に品よく気持ちよく出来て参りました。日常使いというものではありませんが、お祝いごとにもそれでない時にも、またどの様な季節にも中身によって趣をかえる重宝な文様だと思っています。
この度は夏らしく枝豆豆腐に蓴菜をちらし、三度豆の一文字がきいています。この様な単純な椀盛はことの外出汁が重要で、よき昆布と血合い抜きの本枯節が要求されます。時に「よそいき」の一品を作ってみるのも刺激的でうれしいものに思えるのですが。