紅葉の箔絵の椀は青もみじと紅葉とどちらの季節にも有効な文様です。取り合わせの食器と料理の内容でどちらにもなるということです。この様に朱のお膳にすると、これは紅葉になります。
兄 野田行作が作った手箱にあったもみじがあまりに美しかったので、山本哲さんにお椀に再現していただきました。文様はそのようにしてさまざまに形を変えつつ伝承されて参ります。
角切尺正方の折敷は、折敷の内でも最良のものとようびが自負するものです。
紅葉箔絵の椀は、秋はもちろんのこと青もみじ(みどり)の季節にもお使いいただきたいと器を取り合わせしてみました。
全山みどりの季節を心に画きながらイメージしてみました。みどりのお皿には初鰹などいかがでしょうか。