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花散る頃でございます。
春風にはなをちらすとみしゆめは
覚めても胸のさわぐなりけり
と西行様も歌っていられるように、何やら胸騒ぎする、春の終わりです。少し落ち着いて、藤の揺れる季節を思って、山本哲さんにおねがいした、箔絵の椀、本体は奥田志郎さんの黒中椀です。今、少しだけ残っている貴重品です。
水を思わせる、葉のおさらが、シンと静まっているようで、何か心のままに、盛っていただければ、と思いつつ取り合わせてみました。
お膳は奥田志郎さんの真清田、潤、これも、もう少し残っているだけになりました。
肩を張らず普段使いができる蓋ものをお探しの方にお薦めしていた「蓋付中椀」の外側に、風雅な藤を描いていただきました。
新緑の頃、薄紫や白色の長い房状の花たちが風にそよぎます。
写真の強い光は撮影ライトの映り込みです。あらかじめご了承下さいませ。