四月の門出にと思い作家さんにお願いしていたものが、四月も終わり近くになって出来上がってきました。さまざま作り直していただいたりしているうちに遅れてしまいました。福多かれと祈って「フク」という発音や字にこだわって作ってみました。
・ふくべ紋・六瓢
「瓢」「ふくべ」古語かと思っていましたら今に生きている言葉らしく、広辞苑には「ふくべ」で載っていました。
ふくべは夕顔の花で、果実からは干瓢をつくりましたが、花として観賞する今の夕顔は朝顔の改良種で、昔のものとは形も違い実も成ってくれません。干瓢用には農業用のタネを用いているそうです。発音が「ふく」なのでお祝いの文様に古くから用いられてきました。
・七ふく
ふくべを七つ並べて七福。こじつけ気味ですが。
・蝙蝠
蝙蝠という字から来るのか、漢字の国、中国にはお祝いとして「こうもり」の文様が多いのです。もっと違う理由があれば知りたいものです。
・童子
もう一つは踊っている童子。
たのしい雰囲気なのが良いと思ってこの四種をつくってみました。
「いい茶碗ですね」と言っていただけるものをと、日本人にとって大切な飯茶碗はずっと心にとめて作って行きたいと思っています。