 この甘さはカフェ式ならでは。ニッカの新しい味わいが誕生。 「ニッカ カフェグレーン」は、世界でも稀少な“カフェ式連続式蒸溜機”でつくられた味わい深いグレーンウイスキーです。一般的なグレーンウイスキーに比べ、原料由来の甘さがしっかりと残っているのはカフェ式だからこそ。 ニッカのブレンデッドウイスキーにあるまろやかな余韻は、この「カフェグレーン」のほのかな甘さにあるといえるのです。ブレンデッドウイスキーのベースとしてだけではもったいない、この奥深い味わいをお愉しみください。 竹鶴正孝がこだわった「本物のおいしさ」。ニッカの伝統的なグレーンウイスキー。 ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所では、世界でも稀少となった「カフェ式連続式蒸溜機」使用し、伝統的なグレーンウイスキーづくりを行っています。「カフェ式連続式蒸溜機」が発明されたのは1830年頃です。開発者、イーニアス・カフェの名にちなんで「カフェスチル」と呼ばれています。 現在主流となっている連続式蒸溜機はアルコール精製度を高められる反面、香味成分までも除去してしまいます。一方、旧式で蒸溜効率が劣る 「カフェ式連続式蒸溜機」の蒸溜液には原料由来の香りや成分がしっかりと残ります。 それを熟成した後、モルトとブレンドすると、貯蔵後にモルトの個性を引き出しながら新たな香りと味わいを生み出してくれるのです。 ニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝がこの蒸溜機を導入した1963年当時としても“極めて旧式”でしたが、「本物のおいしさ」を求めた氏のこだわりだったのです。 カフェ式連続式蒸溜機とは 現在ではスコットランドでも見かけられなくなったカフェ式連続式蒸溜機だが、その歴史は1800年代に遡る。
1826年、ロバート・スタインが連続式蒸溜機を発明。そして1830年、イーニアス・カフェが連続式蒸溜機を改良し特許を取得。カフェ式連続式蒸溜機が誕生した。この蒸溜機がニッカウヰスキーにやってきたのは1962年のこと。
そこにはこんなエピソードがあった。
当時カフェ式連続式蒸溜機が設置されることになったのは兵庫県の西宮。しかし資金繰りに困難を極めていたこともあり、朝日麦酒(現アサヒビール)の子会社である朝日酒造がカフェ式連続式蒸溜機を設置しグレーンウイスキーを製造、それをニッカウヰスキーが購入するという形をとっていた。
そして、1969年、アサヒシードルの朝日酒造弘前工場とともに朝日酒造をニッカウヰスキーが吸収合併しカフェ式連続式蒸溜機がニッカウヰスキーのものになったのだった。
当時朝日麦酒の社長であった山本為三郎は竹鶴政孝とは摂津酒造時代からの知り合いであった。山本はビールづくりに尽力したように、ウイスキーづくりにも深い理解を示していた。政孝がスコットランドへ留学することになったときは、神戸港まで見送りに来てくれたという。
そして1999年。カフェ式連続式蒸溜機は仙台へ移転。山本為三郎と竹鶴政孝。立場も目標も違っていた2人だが、本物の酒づくりにかけた情熱が果たしたカフェ式連続式蒸溜機の日本上陸。
その夢を紡ぎ出す巨大な塔は、今日も仙台工場の大自然の中、黙々と働き続けている。 香り | ウッディなバニラ香、クッキーのような香ばしさ。カスタードクリーム、チョコレート、砂糖を焦がしたような甘い香り。カフェ・グレーンならではの軽快な伸びのある芳香。 | 味わい | クリーンで軽やかな舌ざわり、ウッディさを伴うバニラ、ハチミツのような甘い味わい。軽快なボディ感と共にすっきりと消えていく。 | モルトウイスキーとカフェグレーンウイスキーの造り方の違い。 
ニッカウヰスキー、チーフブレンダ―佐久間正氏と当店キワム  |