当店では生きた状態で朝開いた鰻を焼いております。これが大変重要で、開いたあと数時間は鰻の身が活きており焼くとふっくら身が厚く仕上がります。逆に翌日などに蒲焼にすると身が薄く、生臭さも出てきてしまいます。
身の厚い鰻蒲焼というのは、蒲焼きにする鰻の鮮度が非常に良いわけです。
また、淡水魚は海の魚と比べて鮮度の落ち方が早く、あっという間に生臭くなってしまいます。
お刺身で食べても大丈夫なほどの鮮度の鰻を蒲焼きにすることで、生臭くない鰻の蒲焼きが出来上がります。
タレは、鰻の骨から血や汚れを取り除き、丁寧に焼き上げたものを日本酒でゆっくりエキスを煮出します。
煮出してできた黄金色の出汁に溜り醤油などを加えて作り上げます。
出来上がったタレは、代々受け継がれてきた秘伝のつけダレに随時足しています。
スーパーなどで販売されている鰻の蒲焼きを、甘過ぎると感じたことはありませんか?
甘味が強いと雑味が有ってもわからなくなります。それと同時に本来の旨味も感じにくくなります。
当店のタレは代々受け継がれた甘味を抑えたタレで、鰻の旨味を損ないません。
さらに余分な雑味を無くすために増粘剤などとろみをつける成分を増強しておりません。じっくり焼き上げることで砂糖(ザラメ)や味醂の成分で艶が出るのです。