紹興酒の原料は、糯米と麦麹。石庫門も江南派の特徴通り糯米と麦麹で醸造していますがさらにハチミツ・クコ・生姜を加えています。
紹興酒と比較して、味わいは酸味、苦味が抑えられていてすっきりとした飲み口。ただ、さまざまな原料を使用しているため、味の広がりと深みのある風味が感じられます。
12年物との違いは、干し梅が原料に入っていないこと、味わいは酸、渋、苦が強調され、紹興酒好きな方向けといえます。
ちなみに石庫門とは、租界時代の上海で盛んに造られた集合住宅の呼び名です。
中洋折衷スタイル (中国江南様式+欧風様式)石の門枠、高い壁、黒塗りで両開きの門、銅の取っ手主にグレーとオレンジのレンガを使用彫刻など西洋風の装飾というのが特徴です。
ボトルの中央にはその象徴となる門が描かれています。
ボトルデザインは12年同様、光沢ある柔らかななで肩の曲線ラインに光沢のある漆黒色でより高級感が増して感じられます。上海の街や空港でよく見かける石庫門ですが、20年物はなかなかお目にかかることができません。
特別な日の一杯に、ぜひおすすめしたい老酒です。