そこで造ってみたのが、甘酸っぱくてスイスイと飲み易く、冷やして呑める楽しいお酒でした。

しかし当時の社内での評判は芳しくなく、 「こんなジュースみたいなお酒は日本酒でない。 お客様がびっくりしてしまう！捨てておけ」
当時の製造部長の鶴の一声でこの商品の商品化は見送られました。

そして数年後、捨てる訳にもいかず忘れ去られた酒を、 現製造部長がみつけ、
試しに注いでみると日本酒とは思えない美しい琥珀色、そして不思議にもスパイシーな香りが漂いました。

「これは良い意味で、お客様がびっくりする！ただしもう少し寝かしておけ」
再び当時の製造部長の鶴の一声で再び酒は眠りに入りました。

さらに数年、やっと商品化され限定出荷された "時のかけら"の第二段が【古熟】です。

アルコール度数は7〜8度と云う古酒にしては珍しい 低アルコールながら、甘みと酸味を充分に備え、シェリー酒にも似たさばけの良さを持つ不思議な古酒


--------一本義さんカタログより-----------------

平成4年に発売を開始した限定流通酒「伝心」の旧商品である特別純米酒を、
夏は暑く冬は寒い常温倉庫で負荷をかけながら数年間寝かせ、
その後年間を通じ10℃前後に保たれている洞窟（福井市足羽山地下・笏谷石（しゃくだにいし）採掘跡地）で、
今度はゆっくりと、しかしさらに時間をかけて長期熟成させました。

現在の熟成期間20年。

上品な甘みとエキゾチックな苦味のハーモニー

■特別純米酒（長期熟成酒）
■アルコール度数　17〜18％
■原料米 五百万石
■精米歩合 60％

真名鶴酒造さんでは、1991年（平成3年）より、
旧中龍鉱山の坑道内（坑口より2,000ｍ　深さ150ｍ）の
一角を貯蔵庫として借り受け、

毎年その年にできた、大吟醸酒と純米大吟醸酒を、
搬入し、長期貯蔵してきました

この度、平成9年醸造の貯蔵酒を、
二十年熟成酒として限定販売しております。

3枚目の商品画像は、旧中龍鉱山の坑道内に、貯蔵した時の、
画像でございます。

3枚目の画像には、平成3年と記載しておりますが、
毎年、販売するお酒は、二十年前のお酒になります。

どうか、ご承知おきくださいませ。
どうぞ、宜しくお願いいたします。


坑道内は、年間を通じ気温11℃、湿度90％で安定しており、
光も全く入らないため、日本酒の貯蔵熟成には、最適な環境です。

8月に開催されたロンドン酒チャレンジ2016では、

「時の大河」が銀賞、「時のしずく」が、金賞を受賞し、
海外のソムリエや、評論家からも、高い評価を獲得しました。

日本酒の長期熟成酒は、全国的にも珍しく、
20年以上の熟成酒は、非常に希少でございます。

今後は、さらに熟成を重ね、30年〜50年以上の、
超長期熟成酒としての販売を、目指しています。

どんなに技術が発達しても、
時の流れにしか、創り出せない味わいがあります。

悠然と流れる、時の大河から滴り落ちた、
珠玉の一滴・酒精のしずくをお楽しみください。


晴れの舞台の御祝いや、御歳暮、御中元、
とっておきの記念日プレゼント、還暦のお祝、
古希、喜寿の御祝、傘寿、米寿の御祝などに、
喜んで頂けるお酒です。




真名鶴酒造さんのご紹介

北陸の小京都 「越前大野」で宝歴年間（江戸時代中期)
より続く老舗の蔵元です

越前大野は、九頭竜川の上流に位置し、四方を1000m級の
山々に囲まれた、水と緑豊かな扇状盆地です。

酒造好適米「五百万石」の特産地でもあり、
名水百選「御清水（おしょうず）」の清烈な水と、
雪深く厳寒な気候とも相まって、
「神が酒造りのために創られた地」と云われるほど素晴らしい場所です。

機械に頼らず、全量手造りの小さな蔵元ですが、
全製品、吟醸規格の高級酒専門蔵として、
伝統的な手法を守りつつも、
新しい味わいの酒造りを目指しています。


蔵元・杜氏　泉　恵介

昭和38年生まれ。東京農業大学、国税庁醸造試験場で、
醗酵学、醸造学、微生物学 を学び、

平成9年、真名鶴酒造合資会社代表、平成10年秋より、杜氏を兼務しております。

伝統に安住するのではなく、
日本酒の世界に、革新を持ち込むことを旨とし、
常に新たな挑戦を続けており、

昭和63年、真名鶴酒造入社後すぐに、
全製品を、吟醸規格とするなど、徹底した高品質化を図り、

平成3年には、廃坑となった鉱山の地下坑道内を、
利用した長期熟成酒造りをはじめ、

平成5年には、シェリー酒の古樽を使っ て、
熟成させた大吟醸酒を商品化しました。

焼酎用の白麹を使い、柑橘系の酸味をきかせた、純米吟醸酒など、
柔軟な発想で、和食だけでなく、西洋料理やエスニック料理にも合う、
新しいタイプの日本酒を開発しました。

今後は、漆、陶器、和紙などの伝統工芸品や、
食材とのマッチングによる、海外展開なども視野に入れながら

日本の素晴らしさを伝えるべく、活動の拠点を
海外にも広げていくことも見据えています。

金沢系酵母を使用した、繊細で上品な味わいの、吟醸造りを得意とし、
理想とするのは「穏やかな香りと
素直な味わいの、どこまでも真直ぐで、飲み飽きしない酒」を目指しています。

平成13年には「福井県蔵元杜氏の会」を 結成し、
酒造技術の研鑽、後進の指導に努めています。

金沢国税局酒類鑑評会、全国新酒鑑評会、全米日本酒歓評会などで受賞を多数頂きました。

＜受賞暦・平成29年度現在＞
金沢国税局酒類鑑評会
平成11.12.14.15.17.18.19.20.22.24.25.26.29年優等賞

平成20.29年首席（福井県第１位）

＜全国新酒鑑評会＞
平成11.14.15.(17).(18).19.(21).(22)年金賞（入賞）

＜2007年全米日本酒歓評会＞
大吟醸Aの部　金賞受賞

＜ロンドン酒チャレンジ＞
2013〜2016　4年連続金賞受賞
銀賞受賞

○2016 年9月1日mana1751premium（海外向けのお酒）
がロバート・パーカー氏による初の日本酒評価にて
パー カー・ポイント90点と言う高い評価を獲得しました。




包装は、最後の画像様に、赤い越前和紙に、花むすびを させて頂きますが、
還暦お祝以外にも、どうぞ、ご利用くださいませ。

ご結婚のお祝いに関しては、花むすびは相応しくないかも知れませんが、
ご承知の上、花むすびをお選びになる方も、いらっしゃいます。

花むすびが、ご不要の際は、備考欄にて、お申しつけ下さい

二十年長期熟成・大吟醸　 時の大河750mlはこちらから

毛筆手書 オリジナルラベル

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