■サンジョヴェーゼについて
サンジョヴェーゼはイタリアでもっとも広く栽培されている品種です。イタリアを代表する高級銘柄ブルネッロ ディ モンタルチーノを始め、キャンティ クラシコ、キャンティ、ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノなどの有名銘柄はサンジョヴェーゼから造られています。起源は定かではありませんが、エトルリア人が中部イタリアに持ち込んだ説が有力です。また、近年カラブリアの土着品種ガリオッポの親がサンジョヴェーゼであるという発見がありました。
サンジョヴェーゼの名前の由来は諸説ありますが、Sangue di Giove(サングエ ディ ジョーヴ:ローマ神話に登場する気象現象を司る神、ジュピターの血)で、血の色のようなワインが造られていたことからその名が付いたという説が有名です。
■サンジョヴェーゼの特徴
サンジョヴェーゼは晩熟の品種で、標高や地域によって違いはありますが、9月半ばから10月ぐらいに収穫されます。また、多くのクローンが存在し、房の大きさにより大きく2つのグループ(サンジョヴェーゼ グロッソとサンジョヴェーゼ ピッコロ)に分けられます。ブルネッロとプルニョーロ ジェンティーレはサンジョヴェーゼ グロッソのそれぞれのエリアでの呼び名です。
サンジョヴェーゼからは軽やかでフレッシュなものから長期熟成ポテンシャルの高いワインまで様々なタイプが造られています。また、栽培されている場所によっても特徴が異なり、テロワールを強く反映する品種でもあります。
■栽培エリア
サンジョヴェーゼは“トスカーナのブドウ”、というイメージが強く、実際トスカーナ州がもっとも広い栽培面積を誇ります。また、エミリア ロマーニャ州のロマーニャ地方(サンジョヴェーゼ ディ ロマーニャが有名)も広く栽培されています。その他マルケ州、ウンブリア州、アブルッツォ州、ラツィオ州、カンパーニャ州、プーリア州でも栽培されています。
■サンジョヴェーゼ主体に造られる主なワイン
・ブルネッロ ディ モンタルチーノ(トスカーナ州)
サンジョヴェーゼ100%で造られるイタリアを代表する高級銘柄。最も雄大で、偉大な長期熟成ポテンシャルを持つワイン。
・ロッソ ディ モンタルチーノ(トスカーナ州)
ブルネッロ同様、サンジョヴェーゼ100%で造られるワイン。ブルネッロよりも早く楽しめるモンタルチーノのサンジョヴェーゼとして人気があります。
・キャンティ クラシコ(トスカーナ州)
イタリアの歴史的赤ワイン「キャンティ」のうち、歴史的産地として認められたコムーネで造られたものがキャンティ クラシコと名乗ることができます。
・キャンティ(トスカーナ州)
世界中でもっとも有名なイタリアワインの代名詞。認定エリアが広いため、カジュアルなものから熟成力のあるものまで様々なタイプが造られます。
・ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノ(トスカーナ州)
トスカーナの南部モンテプルチアーノの街周辺で造られる、なめらかで深みのあるワイン
。
・モレッリーノ ディ スカンサーノ(トスカーナ州)
モンタルチーノよりも海に近いエリアで造られ、飲みやすさが特徴のワイン。
・モンテクッコ サンジョヴェーゼ(トスカーナ州)
モンタルチーノに隣接するエリアで造られます。ブルネッロの骨格とモレッリーノの飲みやすさの両方の特徴を持つワイン。
・サンジョヴェーゼ ディ ロマーニャ(エミリア ロマーニャ州)
トスカーナのサンジョヴェーゼのような厳格さはあまりなく、ストレートな果実味が楽しめるものが一般的。
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