【匠の絆屋】の傘は、全品日本製。熟練の匠による手作り洋傘となっております。
かつて国産傘の全盛期には、傘屋は都内だけでも80社以上あり、傘張りの職人も大勢いました。
傘張りには多くの工程があるため、大量に生産するため各工程で分業化が進み、傘張り頭を中心に内職で従事する人も数多くいました。
しかし国産傘のシェアが1%に満たなくなった今日では、都内で国産洋傘を生産している傘屋は10社未満となり、都内に残る傘張り職人は20名にも満たない、貴重な存在となっています。
傘は傘生地、傘骨、手元(持ち手)を傘屋(傘メーカー)が揃え、傘職人に傘張りを依頼し傘に仕上げます。
傘生地は昔は綿、絹等の天然素材が主でしたが、現在では疎水性能の高いポリエステルが主です。
傘骨は元は鉄(スチール)が主でしたが、軽量化の為、現在ではグラスファイバー、カーボンファイバー等が多く使われています。中棒は木製から始まり、鉄製、アルミ製そしてカーボンファイバー製と軽量化の需要から新素材が採用されています。
手元は天然木、雑木、合木、竹、籐、アルミ、アクリル樹脂などいろいろな素材があります。これらの傘の部品を集めて、傘に仕上げるのが、傘屋の仕事です。
ですから傘屋と傘張り職人は一心同体です。
生地を裁断・縫い合わせ

生地を裁断。コマ型を当ててコマ取りします。
骨の数だけコマができたら、コマ縫いです。コマとコマをミシンで縫い合わせて行くと傘のカバーになります。
傘カバー作成

傘骨に取り付けるための露先を縫い付け、カバーを完成させます。
縫い付け・中綴じ

出来上がったカバーを、骨に縫い付けて中綴じします。
中綴じとは傘のカバー(傘生地を縫い合わせたもの)と傘骨を縫いつける工程です。
しっかりと縫い付けないと、糸が緩んで傘生地が傘骨と解れたり、傘骨が折れる原因となります。
その為こだわりの中綴じは3回縫って更に2回糸と糸を縛ります。
手作り傘の最後の仕上げは手元付けです。傘張りが終わった傘に手元を付けます。
完成