古川さんのお米へのこだわり
通常の稲の慣行栽培では籾・育苗土の殺菌剤、田植え時の殺虫剤、
田植え後の除草剤、夏の殺菌剤・殺虫剤の空中散布など、多くの農薬が
使われています。その半分は育苗中に使われています。
古川さんは、種子も未消毒・未殺菌のものを使用し、苗床も手作りし、苗にかける水さえ
自分で掘った井戸水を使用します。もちろん、殺虫剤、殺菌剤などは一切使用しません。
| | 一般のお米つくり | 古川さんのこだわり | | 種子の選別 | 種子の選別 消毒・殺菌剤処理した市販の種子もみを使用。(比重1.13の塩水で選別) | 未消毒・未殺菌の種子もみを使用。さらに比重1.17の塩水で選別しなおし、捻実の十分なもみだけを使用。 | | 播種量 | 苗箱一箱当たり120〜150g程度 | 苗箱一箱当たり97gと少なめ。苗に十分な栄養がいきわたるようにします。 | | 苗床 | 市販されている苗床用の土(化学肥料入り)を使用 | クンタン ボカシ 土を混ぜ合わせて、自家製の苗床を作ります。 | | 発芽方法 | 最初32℃という高温になる育苗器の中で発芽させ、病菌の成育適温とされる25〜30℃になるビニールハウスの中で育苗します。育苗土に殺菌剤を混ぜたり、育苗途中で殺菌剤を散布することが必要な場合があります | 充実したもみほど発芽抑制物質があるので、2週間ほど低温で種浸しをし、発芽抑制物質を抜きます。播種後、苗箱を仮積みし、発芽の直前に平置きし、シートをかけて発芽するのを待ちます。温度を25℃以下に保ちます。
| | 苗床の管理 | 主に朝と夕方管理します。苗への水やりは水道水です。
| 自家製の籾酢(木酢液)をこし、井戸水に混ぜたものを使用(籾酢は、魚のアラ、貝殻、ニンニク、唐辛子など溶かして作ります)。1日に何度も苗を観察して水、温度、風の具合を調節します | | 移植苗 | 20〜25日程度で稚苗とよばれる小さな苗を移植します。田植え時には殺虫剤・殺菌剤も使います。 | 30日かけて3.5葉〜4葉のずんぐりに育てます。丈夫な苗なので殺虫剤は必要ありません。 | | 代かき | 田植えの2、3日前に代かきをします。その後1週間から10日で雑草が芽を出すため、それまでに除草剤を散布します。 | 除草剤を使わないようにするため、一度、代かきをして雑草を芽だしして、その時点で再度代かきをするという2回代かきを行っています。1回目の代掻きは深めに行い ワラなどの水に浮く物、
草の種を土の中に入れる(ヒエなどは酸欠状態にならないと芽が手出て来ない)。 一寸芽が出てきた頃に2回目の植え代を浅めに掛け、除草をかねます。 | | 田植え | 一株に5,6本の苗を、株間隔も狭く植えます(密植)。苗に競争させて早く成長させます。 | 一株に2本程度の苗を、株間隔も広く植えます(粗植)。1本の苗に十分な空間を与え、のびのび、じっくり成長させます。
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肥料 | 化学肥料
| ぼかし(酒粕、胡麻油粕、
魚粕、自家培養の酵母菌)
※動物性の肥料は不使用。 | 土地改良
| 無、または化学肥料 | 貝化石
(貝塚にある化石化した貝)
| 除草
| 年間最低3回
| 手作業
除草剤不使用 | 害虫防除
| 殺虫剤を
年4〜6回
| 不使用 | 病害防除
| 殺菌剤を
年4〜6回
| 不使用 | 捕場(田んぼ)
管理 | 農協作成の管理暦
による一括管理 | 1枚ごとの捕場の
土地条件と天候に合わせた個別管理
| 収穫後の乾燥
| 高温で短時間
(40〜45℃で8〜9時間) | 低温で長時間
(30〜35℃で15時間)
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古川さんの田んぼの住人たち
古川さんの田んぼには、藻、ミドリムシ、ミジンコ、ミミズ、おたまじゃくし、ヤゴ、カエル、
イモリ、ザリガニ、ドジョウ、・・様々な微税物・虫・魚などが住んでいます。
微生物→藻→ミジンコ→ドジョウ・おたまじゃくし→ヤゴ(トンボの幼虫の順番で
エサになり、さらに、小さい虫は、トンボやツバメのエサです。蛙は稲の害虫を食べ、
蛙やねずみを狙って、タカやフクロウがやってきたり、さらに、鳥がおとす糞は、
微生物のエサになり、微税物は有機物を分解し、さらに地力を高めてくれます。
まさに食物連鎖の関係が生きています。
生態系のバランスがとれている田んぼは、自然の力で、稲がたくましく育っていきます。

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