尺八について
尺八(しゃくはち)は日本の木管楽器の一種で、リードのないエアリード楽器に分類されます。演奏者のあいだでは単に竹とも呼ばれることもあります。英語ではshakuhachiあるいは、Bamboo Fluteとも呼ばれています。
中国の唐を起源とし、日本に伝来し、その後空白期間を経て、鎌倉時代から江戸時代頃に現在の形の祖形が成立した伝統のある和楽器です。名称は、標準の管長が一尺八寸(約54.5cm)であることに由来します。
当店では、様々な素材(竹・合竹・木・樹脂)、形状(直管・曲管)、サイズ(1尺3寸〜2尺3寸)、流派(琴古流・都山流)の尺八を取り揃えています。
■材質の違い
竹をそのまま丸ごと使って仕上げたものです。
材質の良し悪しが音に直結いたします。
竹製の見た目の特徴として、管尻に竹の導管や師管が目に見えることです。商品によっては小根という根っこを切り取った部分もついています。竹の独特の模様やくすみなどがありとても風情のある面構えです。
竹自体のポテンシャル(太さ、長さ、節の位置など)と制作者の高度な技術と手間が必要なため貴重なものには相当なお値段が付くことがあります。
竹の素材は、温度変化・湿度変化に注意が必要です。
特に冬の乾燥にはめっぽう弱くすぐに割れてしまいます。
ビニール袋に入れたり、乾燥しにくい冷暗所などでの保管が必要です。
竹を合板のように重ね合わせて加工されてた尺八です。
従来の竹製よりも加工がしやすく、品質も均一にしやすいため安定した価格で品質が良いです。音色も竹製のものとあまりかわらず人気があります。
竹の素材は、温度変化・湿度変化に注意が必要です。
特に冬の乾燥にはめっぽう弱くすぐに割れてしまいます。
ビニール袋に入れたり、乾燥しにくい冷暗所などでの保管が必要です。
木材を削りだしたり穴をあけたりして成形された尺八です。
まっすぐで均一な材質と加工のしやすさのおかげで、非常に安定した調律が施されたのもが多いです。竹よりも柔らかい素材が多く、柔らかく優しい音色が特徴です。
材質により、見た目が大きく異なります。模様・色・重さ・音色が変わりますので、他の人との違いを求める方に非常に人気があります。
乾燥による割れの可能性がほとんどない為、保存環境が悪くても長持ちします。
・楓(かえで):やや重硬。表面の仕上がりは良好で、材面には絹のような光沢がでます。
・花欄(かりん):重く強勒で硬い。磨くと光沢が出て、美しいです。
・欅(けやき):やや重硬で、耐湿・耐久性に優れます。
・紫檀(したん):紫赤茶色、超硬材で重量感があります。
・紅紫檀(べにしたん):赤色で年代と共に黒くなります。
・洋紫檀(ようしたん):木管らしいスタイリッシュな模様が特徴です。
■形状の違い
尺八の形状は主に、画像の4パターンです。
■見た目の違い

曲がり管は根元の方が大きく曲がっています。
■音の違い
直管:シャープでクリアな音。音の立ち上がりが早く粒立ちも良く、鋭い音です。
曲管:マイルドで柔らかい音。音の変化を滑らかに行えますが、音色の表現等に技術が求められます。
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