やっぱり雛人形は一五人のフルセットが一番♪溜塗段飾りが豪華!
[ここはるシリーズ 「春木蓮〜はるもくれん〜]
わずか「間口40センチ、奥行40センチに凝縮した楽しくて雅な世界〜」木目込人形十五人飾りを本格「溜め塗」の段飾りにセットした、コンパクトで贅沢なおひなさま。
笹目タイプのふっくらした、かわいらしいお顔が自慢の木目込(きめこみ)雛人形、十五人フルセットは、伝統的な製法で丁寧に作られた木目込人形のお雛様です。
木目込人形とは〜桐塑(とうそ:桐粉にしょうふのりを混ぜたもの等)を練って人形の型(釜)に固め、型に筋を彫り入れ、筋に目打ちやへらなどで衣裳の端を押し込む製法で、仕立てられたものが木目込人形です。 この筋彫りの筋に衣裳を押し込む様「木目込む(決め込む)」より「木目込人形」と呼ばれます。
お人形のお顔はやさしい印象。まあるいフォルムが愛らしいふくよかなかわいらしいシルエットです。すべて頭職人手描きのお顔です。髪の生え際、目や口も丁寧なタッチで豊かな表情を描き切っています。ひとりひとり表情があり、十五人が揃って、さらに生き生きと「春の宴」を演出しています。
雛人形の主役、お姫様のお衣裳には、春らしい朱赤地に梅柄を染めた「ちりめん」衣裳。淡い色を衣裳に重ね、袖口には濃い桃色を配色し、朱赤の袴浅葱色の襟や白い裳袴(もばかま)を組み合わせる事で、やわらかい、やさしい、女性らしい色合い見栄えになるように計算され、お着付けされています。
お内裏様のお衣裳には、お姫様を引き立てながらも男性らしさを演出するように配慮してお着付け。古代紫地に大柄な吉祥五花葉柄を配しました。襟口、袖口には青味がかった濃い桃色、淡いベージュの袴(はかま)、裾(きょ)には高貴な白地に浅葱色の縁取りを施しています。
お姫様のお使いの三人官女。中央の座官は上級官女。隣の立官は位の高い待女です。お姫様と色合いを合わせつつ、鮮やかなな桃色のちりめん地に花柄のお衣裳。朱赤の袴は女性らしさ、襟元の若草色が爽やかさを添えています。
賑やかな雅楽を奏でる五人囃子。日本の伝統的な雅楽を代表する「笙(しょう)」を中央に配した楽陣の五人囃子はその表情や振りも見ているだけで楽しく、今にも雅楽が聞こえてきそうです。明るい山吹色ちりめん衣裳にヒワ色と紫いろの七宝柄が目をひきます。明るく楽しげな色合いにしています。
左大臣と右大臣は背中に矢を背負い、きりっと勇壮な雰囲気をセットに添えています。赤い衣装と黒い衣裳のコントラストが美しく、松と花柄をビビットな色合いで配しました。おひなさまの歌にあるようにお酒を召されているのでしょうか。
一番下の中央にいる三人組。宮中のお世話役として参列する「仕丁(じちょう)」の三人はとてもお顔の表情が豊か。当時は貴重品だった「靴」を恭しく持っています。淡い黄ベージュの衣を着付け、赤、ヒワ、辛子色の着物を内着にし、上品な色合いを組み合わせて、たのしげな雰囲気を醸し出します。
「台」や「屏風」には木製地に伝統的な「溜め塗」を施した、つややかな黒塗四段仕立て。40cmの間口と奥行き、というコンパクトなサイズでありながら、高級感を与えているのはお人形のみならず、この台と屏風の「塗りの良さ」も大きな効果を生んでいます。台は4つのパーツに分割できますので、効率よくコンパクトに収納する事ができます。
モダンな「四曲屏風」は、春らしい「桜」を盛り上げ金彩にて装飾し、現代的なセンスでお雛さまを演出します。豊かな光沢を発する「溜め塗」は、非常に「つややか」で上品な黒塗りにした事で、あでやかなおひなさまを一層豪華に引きたてています。
左右の桜橘にも細かいながら、「木製井垣」のかわいい枝ぶりのお花を揃えました。けっして安っぽく見せないために細かな点にもこだわりました。
中央には「桃の花」とめでたい「鯛」「海老」盛り。楽しいお道具は見るだけで楽しげで、飾り付けるのも楽しくなる事うけあいです♪
さらにさらに縁起の良い「狛犬(こまいぬ)」を対でセットしました。かわいい表情が見る者を自然と笑顔にさせてくれます。お雛さまとの相性もバッチリです。
〜狛犬とは〜平安時代の京都では、子供の健やかな成長を願って、狛犬(犬張り子)が赤ちゃんの枕元に魔除けとして飾られたそうです。
フルセット十五人飾り。高級感漂う黒塗り四段の重厚さが、賑やかな十五人をよりゴージャスに演出しています。やっぱりおひなさまは歌にあるとおりに、十五人フルセットが一番楽しい飾り方です。大切な伝統行事を、古来からの伝統的なスタイルで飾る事ができて、なおかつコンパクトで簡単に出し入れができる「春木蓮〜はるもくれん〜」セットです。見て豪華、飾って楽しい、簡単収納…雛人形のひとつの理想形と言えそうです。
「ここはる(心春)シリーズ」は「ちいさくても本格的なおひなさまを〜」をテーマに秀光人形工房が企画した全く新しいおひなさまです。そのサイズは「ミニマムサイズ」ながら、本格的な製法のお顔・お着付けを施したお人形、本格的な「塗り」を重ねた台や屏風などを組み合わせ、大切な日本の伝統文化「桃の節句」を祝う大和撫子が飾るにふさわしい、高級感あふれるプレミアムなおひなさまシリーズです。
おひなさまを囲むお子様やご家族皆様の心に、温もりに満ちた「春」を届けたい〜そんな思いを込めて、ひとつずつ丁寧に手造りいたしました。すべてはお子様とご家族さまの笑顔のために〜ここはるシリーズ製作者一同より