普通のドリッパーで満足してますか? |
(写真) 非常に高く不規則なラセン形リブ(溝)があるので、
抽出中にペーパーがドリッパー側面にくっつかず、空気の通り道が確保されています。
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しげとし珈琲は、長い間、コーノ式円錐ドリッパーをお勧めしてきたのですが、
最近になってハリオからコーノ式の改良型円錐ドリッパーが発売されました。
コレが非常に具合がいいので、皆さまにお勧めする事にいたしました。
長年、コーノ式を使ってきたファンの一人としては
コーノ式の合理的な円錐形は良いものの、いくつかの気になる点がありました。
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・コーノ式の問題点
1、リブ(ドリッパー内の溝)が低い(無い)ため、
ペーパーがドリッパー側面にくっついてしまい空気が抜けにくい
2、値段の割りに仕上げが荒くて、高級感が無い
3、もう少し、穴が大きくてもいいような気がする |
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・ハリオ式の改善点
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 | 1、リブの高さ
非常に高く不規則なラセン形リブ(溝)があるので、 ペーパーがドリッパー側面にくっつかず、 ペーパーの脇に空気の通り道が確保されている
このことにより、 蒸らしのときは従来よりよく膨らみます。
2、穴が大きくなった
形は同じだが穴が大きくなって、 甘みが強く出るようになった気がする。
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 | 3、仕上げが良い
仕上げが良くて高級感のあるスタイルです。 キッチンにあるだけでオシャレな気がします |
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ハリオ式の気になる点
・付属のメジャーカップが大きくて、 そのままだと出来上がりがやや濃い気がするので コーヒーが苦手な人には勧めにくい。
(高級専門店で飲む味に近くて、十分おいしいのですが、、、)
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1、メジャーカップが表示より大きい
「12g用」と書いてあるのですが、 実際は、「15g」だと思います。
なお、新型メジャーカップは 1つで「8g」「10g」「12g」の3種類を量れるように
それぞれのところに目盛りがついています。
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逆三角形のメジャーカップなのに 「8g」「10g」「12g」の目盛りが等間隔についています。
コレは、論理的に無理な気がします。 (円筒形じゃないのに、、)
少なめにすれば良いだけなのですが 気になるんですよね。
(大は小を兼ねると言いますけど。) |
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ただし、少し濃い目の、 昔ながらの専門店のコーヒーが懐かしいお客様には
このメジャーカップで良いと思います。
どちらにしても、少し荒めに挽いたコーヒーを 少し多めに使って、おいしいところだけを抽出すると言う ちょっと贅沢なコーヒーが楽しめます。
質の悪いコーヒーを濃くすると胃が痛みそうなので
「安物コーヒー党」のお客様には、お勧めできませんが
「せっかくだから、おいしいものを」
とおっしゃるお客様には、ぜひお勧めしたいと思います。
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使用上の注意・使い方のコツ
穴が大きいので、 「蒸らし時間を30秒」 しっかり計ってください。
たてかた講座で見ていると、 コーヒーをたててるときの30秒は案外長くて、待てない方が多いんです。
30秒待たずに注ぐと、味・香りが薄くなる場合がありますので 必ず30秒蒸らしてくださいね。
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● 最近、アメリカでハリオ式円錐ドリッパーが流行ってます

アメリカのスペシャルティコーヒー業界は、ここ10年ほど一貫して
「コーヒーオイルを吸着するから、 ペーパーフィルターを使うとコーヒーは不味くなる。」
と言っていました。
しかし、最近は、アメリカの有名店がこぞって方向転換をして、 ペーパードリップをオススメするようになってます。
そして、その「アメリカのカフェがオススメしているドリッパー」が、 私がオススメしてきた日本の「ハリオ式円錐ドリッパー」なので、 私はホントに驚いているんです。
去年、たまたま立ち寄ったロサンゼルスのインテリジェンシアで 実際に抽出を見たのが、驚きの発端でした。
インテリジェンシアのような先端のカフェだけなのかと思っていたら シアトルにある、あの有名なカフェも、ハリオ式をオススメしているようです。
・ロサンゼルスの有名なカフェ インテリゲンチア

・ロサンゼルスのカフェで見たハリオ式円錐ドリッパー その1

・ロサンゼルスのカフェで見たハリオ式円錐ドリッパー その2
コチラは、シアトルのカフェの情報です。
・ロイストリート・コーヒー&ティー(シアトル) ハリオ式が並んでる

・15TH AVE COFFE & TEA (シアトル) ここもハリオ式が並んでる

今では、あのボストンの有名なスペシャルティコーヒーの権威のHPにも
ハリオ式円錐ドリッパーが並んでいる姿を見ると、時代の変化を感じます。
2010年のSCAJカンファレンスで、 海外での売れ行きの感想をハリオの方に聞くと、
「海外ですごい売れ行きなので、
海外のお店の抽出のビデオをプロモーションに使わせてもらってるんです。
と言うぐらい、アメリカでブームが起こりかけています。
最初からオススメしてきた私が言うのも変ですが、、
せっかくですから、この機会にアナタ様も
「ハリオ式円錐ドリッパー」をデビューしませんか?
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