片手で握るとハンガーが“閉じる”

皆さん、普段どのようにして服をハンガーにかけていますか？ おそらく、裾からハンガーを通して肩の位置を合わせる、あるいは襟ぐりからハンガーを入れる方法がほとんどでは。 となると、こんなふうに思っている人も少なくないかと思います。

「いちいち裾からハンガーを通すのは面倒、でも襟ぐりから無理に入れたら型崩れが心配…！」

こんな悩みを解決するハンガーとして開発されたのが、グーパーです。 一筆書きのような特徴的なデザインはとてもスタイリッシュ。さて、どうやって悩みを解決してくれるのでしょうか。

「まずはグーパーの真ん中あたりを握ってみてください」

そう言ってグーパーを差し出したのは、イメージクラフトの代表を務める今瀬満さん。「日本一の洗濯ばさみ屋」をめざす、グーパーの生みの親です。

言われたとおり、片手でギュッと握ると、ハンガーの両端が閉じました。これなら、襟ぐりから入れられそうです。襟ぐりからグーパーを入れ、握っていた手を離すと…元の形に戻ります！

握る際は多少力を入れる必要がありますが、それほど強く握る必要はありません。例えるなら、しっかりと握手を交わすときの力加減くらいでしょうか。何度もグーパーグーパーと繰り返してしまいました。

ステンレスばね材の「しなやかさ」を生かした設計

「裾からハンガーを通す動作が難しかったり、両手を使えなかったりする人でも無理なく使える、服にも優しいハンガーをつくりたいと、グーパーを開発しました。しっかり握れば、うんとコンパクトになります。スポーツアンダーウェアなど襟ぐりが狭く、伸縮しにくい素材の衣服で、特に真価を発揮しますね」

グーパーに使われているのは、ステンレスのばね材。力がかかっても亀裂が生じにくい靭性（じんせい）を備え、弾力性にも富んでいるため、力を取り除けば元の形状に戻るのが特徴です。だから握っても形が元どおりになるわけです。

気持ちよく使えるものと、長く付き合えるように

耐久性が高いだけでなく紫外線や雨風の影響を受けにくいのも、ステンレスの魅力。「屋外に置きっぱなしでも問題ありませんよ」と、今瀬さんも太鼓判を押します。もちろん、クローゼットの整理などでも活躍します。厚みがないので場所を取らないのもうれしいポイントです。

使う場所や人を選ばないグーパーは、気に入った物を長く使っていきたいと思う人にとって、いい意味で「気を使わずに使えるもの」だと思います。
大切な衣服に使ってみてはいかがでしょうか。