紀州あら川の白桃と負けず劣らず美味しさ抜群の包近の桃を丁寧にジャムに仕上げました。
私が千総の果物販売店で生の果実を扱っていた頃は、包近の桃は流通量が少なく大阪の中央市場でもシーズンに数回しか見かける事はありませんでした。そんな、中々手にする事の出来なかった包近の桃と、ジャム製造というカタチで巡り会うとは…笑
原料の仕入担当者からは今でも毎シーズン数量確保に苦労していると聞きます。
桃のジャムを美味しく仕上げるには適度な果肉感を残しつつ、いかに手早く仕上げるかが肝心です。
皮剥き等の処理作業も同じ事が言えますが、時間をかけてしまうと、どんどん変色し、フレッシュ感も損われてしまうように感じます。桃ジャムを製造する時は必死です。
仕入から製造まで手間の掛かる桃ジャムですが(桃生産者様も大変な手間を掛けられていると思いますが)、美味しい桃ジャムを仕上げた時はなんとも言えない達成感です。
どんな素材のジャムでも、ジャムにはジャムでしか出せない美味しさがあると思いますが、桃ジャムは作る度によりそう感じます。
とろっとした心が解ける甘さの包近の桃ジャムを、ぜひ味わって頂きたいです。