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カシューナッツの原産国はブラジルです。 ウルシ科の常緑樹で木の高さは10mにもなります。
インドやブラジルのカシューナッツが有名ですが、ベトナム・インドネシア・スリランカなどのアジアの国々のほか、西アフリカのギニアビサウ、アイボリーコースト、東アフリカのモザンビーク、タンザニア、ケニアなどたくさんの国々で栽培されています。 |
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カシューナッツは一般に海岸地帯の砂地で栽培されます。カシューナッツのことをポルトガル語でCajuといいますが、その昔ブラジルへの移民資料にカジュを果樹と誤って印刷してしまったために、いざ移住した人が現地に到着したら、果樹どころか、砂地で畑作には向かないという悲劇も起きたそうです。 |
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カシューアップルはとても甘く、産地ではカシューアップルからジュースやジャム、アルコールなども作られます。 |
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カシューナッツはとてもユニークな実のつけ方をします。ナッツの部分は種なのですが、その種は果実の中ではなく、外になるのです。 果実はカシューアップルといい、ちょうどリンゴのような黄色や赤黄色、ピーマンのような形をしています。その実の下に勾玉(まがたま)のような形の殻に覆われたナッツがなります。 |
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カシューナッツの殻には、ウルシに大変よく似た樹液CNSL(Cashew Nut Shell Liquid)が含まれており、殻を割るときにCNSLをうまく除去しないと食用にはなりません。
CNSLが付いたカシューナッツを食べると口がウルシでかぶれてしまいます。
このCNSLはカシュー塗料や自動車のブレーキパッドの材料の一部にもなります。 |
CNSLが含まれた殻を割り、さらにピーナッツのような赤茶色の渋皮を取り除くと、勾玉の形をした乳白色の実が現れます。それが食用となるカシューナッツです。真中から割れる性質があり、また細い部分はすぐに割れてしまうので取り扱いは慎重に行われます。
カシューナッツは独特のクリーミーな味とナッツ自体に甘みがあり、世界中の人からテーブルナッツ、ナッツチョコ、洋菓子用のナッツとして親しまれ、日本でもナッツの定番として毎年5000トン以上が輸入されています。
また、インドのカレーの中にいれたり、中華料理では、鶏肉とカシューナッツの炒め物や月餅などにも使われます。 |
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店長の聞谷が初めてカシューナッツの樹と工場を見たのはケニアでした。当店でおなじみのマカダミアナッツの加工会社、Kenya Nut社の工場長時代にケニアの海岸地帯のモンバサ近郊の畑でカシューアップルを食べ、工場も見学しました。 1300人も働いている大きな工場で、何百人もの作業員が殻の付いたカシューナッツを一個ずつ機械にセットしていくのは圧巻でした。
その後、タンザニアの工場も視察したりして、1987年にタンザニアに赴任したときには、当時タンザニアに10工場以上あったカシューナッツの工場の一つに投資して経営するというのが目的でもありました。 |
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しかしそれはすぐに断念しました。調査をしたところ、社会主義という政治的事情や加工設備の問題のほかに、かつて15万トンも有ったカシューナッツの生産量が、カビ病の一種のうどん粉病(Oidium anacardii)の蔓延のために10分の1の1.6万トンにまで落ち込んでいたのです。
ナッツを加工して輸出する前に病気のカシューナッツの樹のリハビリという話がでてきたため、発病を抑止する硫黄の粉を中東から手配したり、日本製の噴霧機を担いで産地の試験場でデモンストレーションをなんども重ねた結果、リハビリプロジェクト用の噴霧器として認定されました。 |
何千台もの日本製の噴霧機の活躍により、2000年度には12万トンまで生産量が回復して、インド、ベトナムに次ぐ世界第三位のカシューナッツ生産国にまで復活し、タンザニアの外貨獲得産品の筆頭にまで数えられるようになりました。
リハビリは国家プロジェクトとして行われ、当初はカシューナッツ公社が統括しておりましたが、その後民営化の波が押し寄せ、噴霧機や薬剤の輸入や農民への販売も民間企業が行うことになりました。
リハビリ資機材の輸入と販売に参入したインド系タンザニア人は店長の友人でもあり、彼らは販売の見返りとして、生産されたカシューナッツを農民から購入してインドに原料豆のまま輸出しておりました。
彼らは、3年ほど前にインドから技術者とともにインド式のカシューナッツの加工機械を輸入してダルエスサラーム空港の近くに加工工場を建設して、カシューナッツの生産も始めたので、そのカシューナッツの販売の話が持ち込まれてきたわけです。 |
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かつてモザンビーク、タンザニア、ケニアのカシューナッツはローストしたときに赤く変色してしまい、残念ながら低い品質と評価されていました。
その理由は工業原料用のCNSLの収率を上げるための加工方法にありました。CNSLを効率よく回収するためには原料豆を室(ムロ)に入れ、水をかけて蓋をして、殻がある程度ふやけるまで待ちました。
その後でCNSLでローストすることにより殻からCNSLが出てくるのですが、この原料豆を「ふやかす」ことが問題でした。この「ふやかし工程」は正に発芽の過程と一緒で、殻を割るときにはすでに食用としてのナッツは変質してしまっていたのです。 |
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一方インドのカシューナッツは、最初からCNSLは無視して良いナッツを取るために、有害なCNSLは殻のまま燃やしてから割っていました。(現在では蒸気で蒸す方法もとられています。)
この10年ほどタンザニアのカシューナッツは、ずっと原料豆のままインドに輸出され、インド産のカシューナッツとして世界中で食べられており、原料豆に問題は全くありません。
そして、インドの技術と加工指導、インド製の加工機械で作られたカシューナッツであり、現在のカシューナッツの品質はインド産と同じまたはそれ以上といえます。
もちろんCNSLはついておりませんのでご安心下さい。 |
スリランカに近い南インドが主産地でニルギリ紅茶の産地でもあります。 ニルギリ紅茶のオークションが行われるコーチンの周辺で栽培され、加工されています。
カシューナッツは国際相場で価格が大きく変化することや、タンザニアからの船便の都合により、ケニアやインド、ベトナム産の
カシューナッツになることもございますのでご了承ください。
カシューナッツはいずれも日本で検品し、日本でローストしております。 |
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