

日本とロシア友好の地 戸田に伝わる妖怪『神池姫』がマトリョーシカに!!
お家のどこかに飾ってあると、なんだかかわいくて癒やされるマトリョーシカ。
ロシアの伝統的民芸品でありながら、日本が起源と言われるマトリョーシカ。
コロナ禍の中、今、私たちに何ができるのかと考えたとき、古くからのロシアとの友好の絆を持つ地、静岡県沼津市の「戸田」に伝わるという疫病退散の妖怪をマトリョーシカで作ろう!と思いました。
日本の妖怪のデザインが、ロシアで製作され、日本にやってきました。神池姫マトリョーシカで多くの方々が癒やされ、一日も早い疫病の終息を願いつつ、ロシアの風を感じていただければ幸いです。
日本に古くから伝わる疫病封じ「アマビエ」という妖怪が有名となりましたが、ロシア友好の地・戸田にもよく似た疫病退散の妖怪「神池姫」の絵が伝わっていました。
こちらは静岡県沼津市戸田の名主・津元を務めた旧家・勝呂家にて、現在まで大切に伝えられてきた「神池姫」の絵です。

神池姫 (カミイケヒメ):
身体は魚、顔は女、頭に5尺(約1.5m)の角、体長3丈5尺(約10.5m)、髪8尺(約2.4m)、尾に3本の剣、腹に玉を左右3つずつという巨大な人魚(人面魚)の姿をしている。
『神池姫』とは、身体は魚、顔は女、頭に5尺(約1.5m)の角を持ち、体長は3丈5尺(約10.5m)と大きく、髪の長さは8尺(約2.4m)で、尾に3本の剣、腹に玉を左右3つずつという巨大な人魚(人面魚)の姿で、江戸時代後期、文政の頃に平戸郷(肥前国、現在の長崎県)に現れました。
豊作を予言しながらも「徳の無い人は3日コロリ(コレラ)で死んでしまう、コロリと死にたくなければ、我の姿を写して張るべし」と言ったと記されています。
日本では安政5年(1858)にコレラが大流行しました。長崎から入り、東海道を遡って流行し、江戸の死者は3〜4万人と言われる疫病でした。沼津では同年7月に伝染、9月下旬に下火になったとされています。おそらく『神池姫』もこの頃に描かれたものと推測されています。