一般にダウンと呼ばれる羽毛は、ダウンボール（綿毛）・ダウンファイバー（羽枝）・プルーミュール（未熟羽毛）・フェザー（羽根）に分けれらる。Marmotのダウンは、この中でも希少価値の高いダウンボールを使用。ダウンボールは柔らかく弾力性があるので力を加えると簡単に小さくなり、力を抜けばすぐに多量の空気を含みふんわり嵩高くなるので持ち運びにも便利。

また、このダウンの膨らむ性能を表す数値がフィルパワー（FP）。1オンス（28.3g）の羽毛をシリンダーに入れおもりを乗せて、その後どれほど膨らむか（復元するか）を立法インチで計測するというもので、その数値が高いほどつぶれず嵩高性を保ち、500〜600FPで高品質、そして700FP以上は量産できる羽毛の中では最高品質とされている。

また、ダウンは吸湿、防水性と発散性を備えており、綿などと違い吸湿しても人体に不快な質感や冷感を与えない。しかしダウンボールは一羽の水鳥から15〜20gしか採取できず、その精製にも高度な技術が必要となるため、大変貴重な保温材ともいえる。