最古の歴史そのままに
西織で最も歴史があり格の高さを誇る綴織(つづれ織り)。機械化により量産されるジャガード織機の綴織とは異なり、今井つづれは人の手でひと越ひと越ミリ単位に織り進む、古来より代々受け継がれてきた最古の歴史そのままの伝統的技法の本綴織です。西陣爪掻本綴織(にしじんつめかきほんつづれおり)は12種類ある西陣織のひとつ「綴」に分類され西陣織工業組合の登録商標です。
爪掻き
爪掻き(つめかき)とはノコギリの歯のようにギザギザに刻んだ爪で、糸を1本1本掻き寄せて織る本つづれ織伝統の技です。それは織師の高い技術と経験を要し「日に寸、五日に寸、十日に寸」と例えられるほど製作日数がかかるため、生産数も極わずかです。