2010年7月1日以降に承るホワイトゴールド(WG)製品につきまして仕様を以下のように変更いたします。
変更点
(旧WGの品位表示)10KWG/14KWG/18KWG
ゴールドにニッケル等の白色金属を割り金したホワイトゴールド素材(ニッケル割りゴールド:軽金属系WG)
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【新WG】 10KRHP/14KRHP/18KRHP
イエローゴールド(YG)にプラチナ系白金パラジウムとロジウムを2重に電解蒸着(メッキ)加工したもの。約50ミクロンのパラジウムの下地に約10ミクロンのロジウムを張る極厚・高強度プラチナメッキです。
料金:10K/14K/18Kそれぞれの本体価格に10%の追加料金
変更理由
1)技術的側面
現在市場に流通しているWG素材は、ゴールドにニッケル・亜鉛等の軽金属で割った通称「ニッケル割りゴールド(軽金属系WG)」が主流です。
軽金属系WGで鋳造すると、地金表面の「肌荒れ」が酷く、鍛造しても研磨しても回復不可能なス穴等が多く発生します。またHV(金属硬度)も従来WGやYGに比べて大幅に低いです(14KWGでHV硬度120とシルバーのHV硬度150よりも柔らかい)。よって弊社製品の最大の特徴である深い彫り込みの角が丸まってしまったり、欠けたり、地金面に深いキズが容易についたりする恐れが高くなっております。
2)金属アレルギーの大きな要因となる危険性があるため
軽金属系WGは上述の通り、ニッケルを多く使用しております。ニッケルは日本ジュエリー協会のHP上でもニッケルアレルギーの注意喚起がされております。
上記の理由から、軽金属系WGは「一生物の記念リング」としての性格の弊社製品に不適合と判断し、【新WG】に仕様変更することといたしました。
信頼の【新WG】
【新WG】は古くは銀髪系欧米人に好まれた古典的なものです。今回の仕様変更は、けっしてグレードダウンでは無く、逆に資産価値としては高い地金仕様への変更です。
ハイブランドでも使用
欧米の各ハイブランドでも【新WG】同様の極厚プラチナメッキは使用されています。
元来軽金属系WGはほとんどの製品がロジウムメッキを施しております。これは軽金属系WGそのものの色が、1円玉のようなで発色が悪いためです。
皆様が美しい発色と感じているWGも、実はロジウムの色味であることが多いのです。
Philip College Ring製作例
弊社ではプロ野球・福岡ソフトバンクホークス様のチャンピオンリング等にて、1,000を超えるリングを【新WG】にてお納めしております。
2019ソフトバンクホークスチャンピオンリング
高強度を証明するように、これまでメッキ剥がれや不良の声は出ておりません。
弊社保管されている2011年のチャンピオンリングもご覧の通り、下地のYGは全く露出しておりません。
WGをご希望のお客様は安心してご依頼ください。
なお【新WG】は10K/14K/18Kそれぞれの本体価格に10%の追加料金を承っております。
補足事項
【新WG】はそれぞれの地金に以下の通り対応いたします。
10KWG:10Kイエローゴールド(YG)+極厚プラチナメッキ
14KWG:14KYG+極厚プラチナメッキ
18KWG:18KYG+極厚プラチナメッキ
従いまして、10/14/18Kの各品位での色目の違いはございません。
アレルギーフリー素材であり、変色変質も無くメンテナンスフリーです。
お手入れの際は、水洗い(又は中性洗剤での洗浄)のみで、研磨粉含有のお手入れクロスは使用しないでください。
2010年6月15日/2012年11月12日加筆
Philip College Ring
代表取締役 渕上 祥司
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