長い時間をかけて、自然と調和した人の営みがつくりあげた 能登の里山里海に暮らす女性の知恵と技をお届けします。
日本海に突き出た能登半島。日本で唯一継承されている揚げ浜塩田の塩づくり、海女の漁などのいくつかの伝統的な農林漁法が今も営まれています。
古くから海を通じての交流が盛んで、豊漁や豊作祈願の「キリコ祭り」やユネスコの無形文化遺産にも登録された農耕儀礼「あえのこと」などの祭礼が各地に継承され、また日本を代表する漆器「輪島塗」、全国の酒蔵で日本酒を造る「能登杜氏」などの故郷でもあります。
こうした農林水産業と人の営みが育んだ「能登の里山里海」が2011年6月、国際連合食糧農業機関(FAO)により日本で初めて世界重要農業遺産システム(通称:世界農業遺産)に認定されました。
暖流と寒流が重なる能登沖、日本の真ん中にあり寒暖の差がある気象条件は、様々な美味しい山海の幸が集まりますが、あまり知られていません。
能登に暮らす女性たちは、こうした産物を育て、捕り(採り)、それらを活かした料理をつくり、日々の暮らしの中で家族と食してきました。そんなこだわりの逸品を皆様にお届けします。
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