“もうずいぶん前から、私は(これまでに何度か耳にしたり記事で読んだりしてきた)とある件について、ハイドンにぜひ伺ってみたい... と思っていました。それは、彼が[歌詞をうたう歌手なしに]楽器だけで演奏できるよう曲を書くとき、何かしら自分がことばで説明したかったことを音楽に託していたのか... ? という疑問です。「いやめったにそういうことはありませんでしたね」、ハイドンはそう答えてくれました。「楽器だけのために曲を書くとき、私はだいたいにおいて、純粋に音楽のことしか考えていません――どこまでも、ただ音楽に引きまわされるがままにしてきたまでのこと。しかし、例外がただ一度だけありました――ある交響曲の緩徐楽章アダージョを通じて、神と、愚かな罪人との対話を描いたことがありましたよ。”アルベルト・クリストフ・ディース、1806年5月27日付――『ヨーゼフ・ハイドン評伝』(1810 年ウィーン刊)に所収(解説文より)
輸入品番:ALPHA678
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