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-★『レコード芸術』特選盤(2022年11月号)★-

商品番号:MYCL00033

シェーンベルク(1874-1951)
月に憑かれたピエロ 作品21
(エルヴィン・シュタインによるピアノ・リダクション版) [工藤あかね(ソプラノ)/廻由美子(ピアノ)]

SCHOENBERG, A.: Pierrot Lunaire (arr. E. Stein) (Akane Kudo, Yumiko Meguri)

SACD-Hybrid国内盤

発売日:2022年09月23日 NMLアルバム番号:MYCL-00033

MClassics

世界初録音! ヴォーカルとピアノの二人によるシェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ」。

作曲者の弟子であるエルヴィン・シュタインがヴォーカルとピアノのデュオに編曲した、シェーンベルクの傑作「月に憑かれたピエロ(ピエロ・リュネール)」の世界初録音です。ヴォーカルのほか、原曲では5名の器楽奏者(8つの楽器)という編成ですが、ピアノ1台のみによってキャラクターを際立たせ音楽的に描き分けるという、演奏者にとって高難度な作品となっています。

ソプラノの工藤あかねとピアノの廻由美子のデュオは、この作品に真摯に向き合い、官能的で狂気性が露わとなる独特の世界観を作り上げています。最小編成であるからこそ得られる、最大限に解放される豊かな音楽を感じとることが出来るでしょう。原曲初演から110年を経て、録音されたデュオ版。要注目です。

さらにカップリングには、服部良一の「蘇州夜曲」を収録。美しく霊妙な世界をぜひお聴き下さい。



2022年09月23日発売
シェーンベルク:月に憑かれたピエロ/工藤あかね、廻由美子 [SACD]
商品番号: MYCL00033
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曲目・内容

シェーンベルク/シュタイン

月に憑かれたピエロ

1-7.第1部
  • Mondestrunken
  • Colombine
  • Der Dandy
  • Eine blasse Wäscherin
  • Valse de Chopin
  • Madonna
  • Der kranke Mond
8-14.第2部
  • Nacht
  • Gebet an Pierrot
  • Raub
  • Rote Messe
  • Galgenlied
  • Enthauptung
  • Die Kreuze
15-21.第3部
  • Heimweh
  • Gemeinheit
  • Parodie
  • Der Mondfleck
  • Serenade
  • Heimfahrt
  • O alter Duft

服部良一/廻由美子

22.蘇州夜曲

アーティスト(演奏・出演)

工藤あかね(ソプラノ)
廻由美子(ピアノ)
 
工藤あかね(ソプラノ)

立教大学文学部フランス文学科および、東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。日墺文化協会主催「フレッシュコンサート」にて、全部門における最優秀賞を受賞。アテネ・オリンピック記念「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」では日本予選を通過、代表としてギリシャで行われた本選会に派遣された。はじめは古典やロマン派、近代のレパートリーで活動していたが、やがて身体表現を伴う先鋭的な作品に興味を持つようになり、ドイツのキュルテンで開催されているシュトックハウゼン講習会で学んだ。近年は世界初演・日本初演をふくむ近現代作品を、数多く手がけている。
これまでにサントリー芸術財団「サマーフェスティバル」、「ダ・ヴィンチ音楽祭in 川口」「Tête à Tête: The Opera Festival(ロンドン)」「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル」などの音楽祭に、古楽やオペラ、現代音楽に至るさまざまな作品で出演。
リサイタルシリーズ「Secret Room」でとり上げたシュトックハウゼン「ティアクライス(十二宮)」は、みずから振り付けた舞踊を伴い歌うもので「革命的な解釈」(声楽家ニコラス・イッシャーウッド)、「独創的であるとは、このことだ」(舞踊家アラン・ルアフィー)との高い評価を得た。「Tokyo Experimental Festival Vol.10」では「Secret Room Vol.2 〜布と箱」に出演、全曲無伴奏の現代音楽作品で構成したモノ・オペラ風のリサイタルが好評を博す。このとき初演した松平頼曉「Trio for One player」は工藤を想定して書かれたが、幅広い音域を駆使する極めて技巧的な歌唱パートに加え、独立した時間軸を持つクラシックギターパートと舞踊も同時に全て一人で担うという演奏至難な作品であった。リサイタル「ソクラテスとエレクトロニクス」では、サティ「ソクラテス」管弦楽版を、特別に作成した録音音源とともに全曲を1人4役で、自身の演出と振り付けにより上演したほか、廻由美子氏主催の「新しい耳」テッセラ音楽祭では、シェーンベルク「グレの歌」第1部全曲の全パート(テノールのヴァルデマル王、ソプラノのトーヴェ、メゾ・ソプラノの森鳩)を1人3役にて演唱するなど、従来の常識を覆す活動を展開している。
演奏機会が希少な作品の紹介にも情熱を注ぎ、これまでにシュルホフ、ウルマン、コルンゴルトらによる、退廃音楽として世に埋もれた歌曲を歌ったほか、ヴィエルヌ「憂鬱と絶望」「ボードレールの5つの詩」の蘇演、シェーンベルク「架空庭園の書」、メシアン「ハラウィ」など大規模歌曲作品も手がけた。その他、和楽器やダンサーとの共演、Fate/Grand Order THE STAGE といった2.5次元ミュージカルやオフ・ブロードウェイ作品での歌唱指導、webCMでの歌唱、東京大学教養学部での講義、新聞やプログラム誌への執筆など、その活動は多岐にわたっている。
第1回一柳慧コンテンポラリー賞受賞。ヒロイン役を演じたサイトスペシフィック・オペラ「THE 鍵 KEY」(谷崎潤一郎原作、フランチェスカ・レロイ作曲)が、第19回佐治敬三賞を受賞。

廻由美子(ピアノ)

桐朋学園高校音楽科を経て桐朋学園大学ピアノ科を卒業後、アメリカへ渡りインディアナ大学音楽学部アーティスト・ディプロマ・コースにてジョルジュ・シェベックに学ぶ。帰国し、活発なる演奏活動を展開。行われたリサイタルの多数が「音楽の友」誌上で「年間コンサートベストテン」に選ばれる。ソロ、アンサンブル、またオーケストラのソリストとして、多くの著名オーケストラと共演。
作品への深い理解から来る圧倒的な表現力、生命感溢れるリズム感は、様々なジャンルのアーティストにもインスピレーションを与え続けている。レコーディング活動の分野では、バッハ、ハイドン、スカルラッティなどの古典からバルトーク、ストラヴィンスキー、武満徹、ジョージ・クラム、原田敬子などの近・現代音楽、また、ジャズ・アレンジに至るまで、これまで20枚以上に及ぶアルバムをリリースし、その数多くが「レコード芸術」誌上で「特選盤」に選ばれる。CD「バルトーク/二台のピアノと打楽器のためのソナタ」は、全米でリリースされた。
作曲家との交流も深く、原田敬子、権代敦彦、高橋悠治、一柳慧、久木山直、鷹羽弘晃、北爪道夫、沢田穣治、伊左治直、小倉美春、Bruce Stark、 Andras Hamary、 Hope Leeなどの作品を世界初演、再演している。
また、クラシック・アコーディオンの最高峰であるシュテファン・フッソング(Stefan Hussong/acc)とのデュオは10年を超え、共演CD「原田敬子:F/Fragments」はドイツWERGOと日本のキング・インターナショナルよりリリースされ、ドイツ、日本の各メディアで高い評価を得、「レコード芸術アカデミー賞」にノミネートされる。
2017年にはカリン・レヴィン(Carin Levine/fl)らと組んだ原田敬子作品のデュオ・アルバム「midstream」がドイツWERGOよりリリースされ、2018年には日本のキング・インターナショナルからもリリースされた。
執筆活動、楽譜校訂なども盛んであり、ガーシュウィンの「ソング・ブック」「ラプソディー・イン・ブルー」の校訂は版を重ねている。「ぶらあぼ」誌上での連載「メグリンのHappy tune」は100回以上続き、大好評を博した。ドイツ、カナダ、イタリア、台湾などの現代音楽祭に招待されており、海外の作曲家との交流もさらに広がっている。2019年にはカナダの作曲家Hope・Leeとの共同プロジェクトで、カナダCMC(Canadian Music Centre)よりソロ・アルバム「across the veiled distances」をリリース。
ジャンルを超えたアーティストからの信頼も厚く、ジャズ、即興、島唄、演劇、ダンスなどとのコラボレーションなど多数。アレンジやオマージュ作品なども手がける。
近年では2018年東京芸術祭「野外劇・三文オペラ」(ジョルジオ・コルセッティ演出・2021年に再演)、同年、喜界島の島唄との共同創作イベント「伝統の身体・創造の呼吸」(原田敬子代表プロジェクト)、2019年シアター・オリンピックスでの「Noism」公演など、シアターピースへの参加も数多い。
2007年より年2回主宰する「新しい耳」テッセラ音楽祭は2022年5月に30回をむかえ、ボーダーレスの個性派音楽祭として注目され、ドイツの音楽誌「Neue Zeitschrift für Musik」(2014年3月号)でも2ページにわたり紹介される。現在、桐朋学園大学音楽学部教授。

レコーディング

2022年4月6-8日
神奈川県、相模湖交流センター ラックスマンホール





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