「アメリカ人作曲家の作品を日本で広めたい」という想いをアメリカ、インディアナ大学での留学時から抱いていたサクソフォン奏者・所克頼のファーストアルバム。日本初録音となるキルストフテをはじめ、グラス、ウォーレイ、ゼイジャック、ブルッフの全5曲収録。古典や現代曲にとらわれず無伴奏リサイタルをはじめ、エレクトロニクスとの共演、朗読とのプロジェクト妄想会議など、様々な分野に挑戦してきた奏者ならではの意欲的なプログラムが並んでいます。また、キルストフテ氏とコンタクトを取り意見を交わせたことで作品に対するイメージや世界観を共有することができ、彼の思い描く音を作り出せたことも作品に彩りを添えました。
共演者には自身もリサイタルなど精力的な活動をしているピアニスト山内敦子。近年共演する機会を多く持ち、彼女の確かなテクニックと音楽性に支えられたレヴェルの高いアンサンブルを味わうことができます。「祈り」をテーマに、ふと目を瞑ったときに心にじわっと溢れる美しいメロディーとハーモニーを堪能できるアルバムが仕上がりました。
「なんて愉快なプログラムなのだろう。多様性とヴァラエティーに富んでいて、楽しんで聴かせてもらったよ」(オーティス・マーフィー<サクソフォン奏者、インディアナ大学教授>)
「この作品の大幅な改訂(特に第4楽章)を記録した初のスタジオ録音となる私のソナタの素晴らしい録音をしていただき、感謝したいと思います。彼らの演奏は繊細で力強いものであり、遠く離れた場所からの私のコメントや提案を快く考慮してくれた音楽性と意欲に感謝しています。」(マーク・キルストフテ<作曲家、ファーマン大学教授>)
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