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商品番号:CKD660

錬金術師
多声楽曲をモデルとしたマニフィカト集 第1集
マドリガーレに基づくマニフィカト集
[フィリップ・ケイヴ、マニフィカト]

LASSUS, O.: Alchemist (The), Vol. 1 (Magnificat, Cave)

CD 2枚組

発売日:2024年02月23日 NMLアルバム番号:CKD660

Linn Records

16世紀最大級の巨匠ラッススの多芸さがきわだつ選曲と演奏の妙

イタリアのパレストリーナと共に16世紀を代表する作曲家オルランドゥス・ラッスス。多声音楽の名匠を数多く輩出したスペイン領ネーデルラント(現在のベルギー)で生まれ、ミュンヘンのバイエルン選帝侯宮廷に長く仕えながらイタリアでも活躍、多岐にわたる作曲活動を通じて国際的な名声を誇ったこの巨匠が残した膨大な作品のうち、重要な部分を占めるのが教会音楽です。そこには救世主の懐胎を喜ぶ聖母マリアの讃歌=マニフィカトが実に100曲以上も含まれ、それらを追ってゆくだけでもラッススの作曲手法の多様さに驚かずにおれません。

ルネサンス音楽に精通する英国の才人フィリップ・ケイヴ率いるマニフィカトは、団体名の由来でもあるこの讃歌形式を通じてラッススが示したルネサンス・ポリフォニーの至芸を系統的に紹介する録音シリーズを開始。多くの場合グレゴリオ聖歌の旋律を元に作られた当時の多声教会音楽の世界にあって、ここに紹介されるラッススの作品群はあえて聖歌旋律ではなく、往年の大家や同時代人たちのポリフォニー楽曲を下敷きにして書かれています。

第1弾となる当盤に集められたのは、非宗教的なマドリガーレを元にしたもの。それぞれの曲でラッススが参照したヴェルドロ、デ・ローレ、モラレスら先人たちによる関連曲も突き止め、合わせて収録することで作品理解がより深まるプログラム構成になっています。女声歌手2人を含む10人からなるアンサンブルが織りなす緻密にして静謐な演奏解釈は、個々の作品に秘められていた雄弁な音楽力を十全に引き出しながら、汲めど尽きせぬラッススならではの多声技法を他の作曲家たちのそれと比べて知る面白さを堪能させてくれます。

ポリフォニー歌唱の本場たる英国から届いた充実の2枚組、じっくりお楽しみください。



2024年02月23日発売
ラッスス: マドリガーレに基づくマニフィカト集/フィリップ・ケイヴ、マニフィカト [2CD]
商品番号: CKD660
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曲目・内容

Disc 1

1.フィリップ・ヴェルドロ(1480/85頃〜1552以前):
Ultimi miei sospiri - わが今際の溜息は
2.オルランドゥス・ラッスス(1532-1594):
Magnificat Ultimi miei sospiri - 「わが今際の溜息は」によるマニフィカト
3.ノレット(生歿年不詳、1538-1546年に活躍):
Quanto in mille anni - 千年もの時ほど
4.ラッスス: Magnificat Quanto in mille anni - 「千年もの時ほど」によるマニフィカト
5.アンセルモ・デ・リュー(生歿年不詳、1524-1557年頃に活躍):
S’io credessi per morte - わたしが思う通り、死によって
6.ラッスス: Magnificat S’io credessi per morte
- 「わたしが思う通り、死によって」によるマニフィカト
7.チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):
Alma real - 王なる者の魂が
8.ラッスス: Magnificat Alma real - 「王なる者の魂が」によるマニフィカト
9.ジャケ・デ・ベルヘム(1505頃-1567):
O s’io potessi donna - ああご婦人、お伝えできたら
10.ラッスス: Magnificat O s’io potessi donna
- 「ああご婦人、お伝えできたら」によるマニフィカト
11.デ・ローレ: Vergine bella - 美しき乙女よ
12.ラッスス: Magnificat Vergine bella - 「美しき乙女よ」によるマニフィカト
13.クリストバル・デ・モラレス(1500頃〜1553):
Quando lieta sperai - 幸せな気持ちで日蔭に座していると
14.ラッスス: Magnificat Quando lieta sperai
- 「幸せな気持ちで日蔭に座していると」によるマニフィカト

Disc 2

1.オラツィオ・ヴェッキ(1550-1605):
O che vezzosa aurora - おお、なんと美しき曙
2.ラッスス: Magnificat O che vezzosa aurora - 「おお、なんと美しき曙」によるマニフィカト
3.ジョヴァンニ・マリア・ナニーノ(1543/44〜1607):
Erano i capei d’oro - そのとき、あの黄金色に輝く髪が
4.ラッスス:
Magnificat Erano i capei d’oro - 「そのとき、あの黄金色に輝く髪が」によるマニフィカト
5.アレッサンドロ・ストリッジョ1世(1536/37頃〜1592):
D’ogni gratia e d’amor - 全き恵みと愛に満ちた母
6.ラッスス:
Magnificat D’ogni gratia e d’amor - 「全き恵みと愛に満ちた母」によるマニフィカト
7.ストリッジョ1世:
Ecco ch’io lasso il core - わたしは今やこの気持ちに疲れ果て
8.ラッスス: Magnificat Ecco ch’io lasso il core
- 「わたしは今やこの気持ちに疲れ果て」によるマニフィカト
9.デ・ローレ: Anchor che col partire - 別れのとき
10.ラッスス: Magnificat Anchor che col partire - 「別れのとき」によるマニフィカト
11.デ・ローレ: Da le belle contrade - 美しき東の郷から
12.ラッスス: Magnificat Da le belle contrade - 「美しき東の郷から」によるマニフィカト
13.ラッスス: S’io esca vivo - もし、わたしが生きて逃れ出て
14.ラッスス: Magnificat S’io esca vivo
- 「もし、わたしが生きて逃れ出て」によるマニフィカト

アーティスト(演奏・出演)

マニフィカト(声楽アンサンブル)
フィリップ・ケイヴ指揮

レコーディング

2023年1月9-14日、16-17日
聖マーティン教会、イースト・ウッドヘイ (英国南部ハンプシャー州)

収録時間: 157分





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