全て便宜上ファルサ(笑劇)とされているロッシーニ(1792-1868)の初期5作品の中でも、とりわけ異彩を放つのが、この「幸運な間違い」です。軽い日常の話ではなく、いわゆる「救出オペラ」で、ラストにかけての攻防は聴き手をはらはらさせる事でしょう。大活躍のタラボットを演ずるのは、最近日本でも大人気のロレンツォ・レガッツォです。ロッシーニを得意とする彼だけに、説得力のある歌唱を聴かせます。もちろん稀代のロッシーニ指揮者ゼッダの最高の指揮による弾む音楽も魅力です。
作曲家検索リンク(このタイトルに収録されている作曲家)