19世紀のベルリンで活躍した作曲家・教育者、ヴィルヘルム・タウベルト。彼はベートーヴェンやウェーバーの影響を受けながらも、ロッシーニやケルビーニのような抒情性を備えた優美な作風を確立しました。ベルリンの宮廷楽団や国立歌劇場での指揮活動に加え、芸術アカデミーでの教育にも貢献し、6曲の歌劇をはじめ、交響曲、協奏曲、室内楽、ピアノ曲、歌曲など多数の作品を残しています。
若き日のピアノ・ソナタ第1番は、ベートーヴェン初期のスタイルを踏襲しつつ、明朗な主題と巧みな転調を特徴としています。第2番はより劇的な性格が強く、第4番は抒情的な旋律と明快な構成によるサロン向けの作品です。1857年の第6番は、より大規模で洗練された形式を取り、半音階的手法や巧妙なモチーフ展開をまじえて作曲者の熟達を示しています。
香港生まれ、カナダのヴァンクーヴァー育ちのルーカス・ウォンはイェール大学で音楽の修士号と博士号を修得。カーネギーホールをはじめ北米各地で演奏しつつ、教育にも従事しています。
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