イギリス出身のウィリアム・シールドは、造船所の徒弟から転身し、コヴェント・ガーデンの作曲家としてオペラ《ロジーナ》などで成功を収めました。ハイドンと交流し、1817年には「国王の音楽師範」に任命されています。
1791年、シールドはハイドンへの訪問や広範な旅行を経て、引退を計画しつつも弦楽三重奏曲9曲をローマで作曲しました。作品は大陸の聴衆を意識したもので、ヴァイオリン主導のメロディとヴィオラ、チェロの印象的な高音を用いたソロを含み、多様なアイデアと技巧を駆使しています。
各三重奏曲は、民謡風のリズムや時には五拍子が用いられるなど工夫が凝らされており、やはりハイドンの影響も感じられる華麗な作品となっています。
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