2004年、あのトニー・バンクス(1950-)がNAXOSから管弦楽作品「セブン」(8.557466)をリリースした時は、世界中に衝撃が走ったものでした。確かに彼が作り上げたジェネシス・サウンドは、分厚い和音を駆使した攻撃的でシンフォニックなもの(ショスタコーヴィチやマーラーの影響を受けているとも)で、前作「セブン」でも実際のオーケストレーションこそ行わなかったものの、彼が描きたかった音世界がそのまま表現されているものでした。今回の新しい作品は、様々なイメージが喚起される6つの小品で、この中には誘惑や旅、英雄、試練など、わくわくするような要素が詰まっているといいます。この構想は、ジェネシスが最後のツアーを終えた2007年にはもう芽生えていたといい、次々と湧き上がるアイデアがこのような壮大な作品になりました。全ての人の期待通りの名作誕生です。
作曲家検索リンク(このタイトルに収録されている作曲家)