準・メルクルとリヨン管によるデリケートの極みとも言えるドビュッシー(1862-1918)作品集の第6巻です。ピアノ曲を他の人が編曲したものですが、カプレによる「月の光」などは、すでにこちらが原曲? と思えるほどに浸透していることはご存知でしょう。5つの曲集はそれぞれに趣向を凝らした編曲が成され、ドビュッシーの色彩的なオーケストレーションとはまた違った味わいが付加されています。4手ピアノのための初期作品集(8.572385)にはピアノ連弾による「春」と「交響曲」が収録されていますので、聴き比べもお楽しみいただけるかと思います。「ドビュッシーだったらどのように書いただろうか?」と想像するのも一興でしょう。
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