なぜ人気がないのだろう? ドラマティックでロマンティックなシューベルトのオペラ
第1集が大好評だった「歌曲王」シューベルトのオペラ序曲を聴くシリーズの第2集です。今作は中期の作品を収録しています。現在では、彼のオペラはほとんど聴く機会もないほどに忘れられてしまいましたが、彼自身はオペラの作曲に対して大いなる自信と野望を抱いていたようです。それは作品を聴いてみても明らか。具体的な題名は付されていないD.556の序曲から、何かが始まる予感に満ちた冒頭部分と、朗らかで軽快な主題が見事な連なりを見せています。比較的耳にする機会のある「フィエラブラス」や「アルフォンソとエストレッラ」もこの機会に再度聴いてみてください。シューベルトの目指した世界に到達できるのではないでしょうか?
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