簡潔、平明、快速…耳を楽しませる音を紡ぐ名人の技を見よ!
もし「交響曲第1番」の第3楽章をCD店で偶然に耳にしたら、貴方は店員に曲名を尋ねずにはいられなくなることでしょう。この痛快極まりない、スピード感あふれる大傑作は安部幸明氏の筆によるもの。西欧の和声法を自在に操りながらも日本的感性を失わない本格的シンフォニーです。「嬉遊曲」はアルトサキソフォーンのモダンな響きを利用し、簡潔にして平明、耳に心地良い音楽です。「シンフォニエッタ」は実質的には交響曲とも言えるもので、作曲者好みのD音を主音に、エネルギー爆発、とにかく踊りまくる快作に仕上がっています。当盤は作曲者の驚くべき技を全ての音楽愛好家に改めて知らしめることになるでしょう。
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