帝王カラヤンを魅了した徳川将軍の末裔「松平」
華麗な平安絵巻を繰り広げた「藤原」と水戸徳川家「松平」の血をうけた松平は、西洋音楽と日本固有の音楽との合体に雅楽を用いました。名曲「越天楽」をテーマとする『主題と変奏』は、あのカラヤンが指揮した唯一の日本人作品。優雅なハーモニーとブキウギまで使っての溌剌としたリズムはプーランク顔負けです。他の収録曲は一転して雅楽と前衛音楽の錬金術的出会い。その懐かしくも斬新、他に類例ない不思議な響きは、メシアン、武満、ブーレーズらに影響を与えました。古代のみやびと現代の刺激が出会う「マツダイラ雅楽」を高関・大阪センチュリーの定評ある演奏で。片山杜秀氏による充実した解説つき。
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