2020年、生誕250周年を迎える “楽聖”ベートーヴェン。交響曲、協奏曲、ピアノ・ソナタ、弦楽四重奏曲など、ベートーヴェンの作品は人類の宝として今も変わることなく愛されています。
しかし、よく聴かれているのは、ごく一部の作品だけかもしれません。声楽曲や歌曲、室内楽曲、ベートーヴェンが残した手書きのメモなども含め、まだまだ私たちに知られていない作品も数多く存在します。
ナクソスから発売される90枚ボックスは、世界初録音を含む現在もっとも完全なベートーヴェン作品全集といえるでしょう。ベートーヴェンが完成させることのなかった断片的作品(フラグメントやスケッチ)や、他の作曲家による編曲など珍しい作品も数多く収録。声楽と管弦楽のための作品では、そのすべてを網羅すべくセーゲルスタムの指揮で新たに録音を行いました。ナクソスを中心に様々なレーベルから貴重音源を曲目重複することなく(演奏形態違いはあり)収録した内容は、 カタログ主義のナクソスならではのこだわりのラインナップです。
《このBOXの特徴》
●世界初録音となる断片的作品(フラグメントやスケッチ)を多数収録。作品番号なし(WoO)の曲だけではなく、最新の研究に基づくHess番号やビアモンティ(Biamonti)番号、ベートーヴェンが何度も改訂を試みた歌曲なども収録。
・4 Bagatelles, WoO 213: No. 3 in A flat major (ed. A. W. Holsbergen, b. 1957)
・Sketch in A major, Hess 60 (1818) (transcribed by A. Schmitz, 1893-1980)
・Pastorella in C major, Bia. 622 (1815) (transcribed by F. Rovelli, b. 1979)
・Piano Trio in F minor, Bia. 637 (1816) (fragments transcribed by N. Marston, b. 1958)
・Die Ruinen von Athen, Op. 113 (‘The Ruins of Athens’(アテネの廃墟)) (1811) - of version with narration
・Opferlied, Hess 145 (sketch of 1st setting, WoO 126, version for voice and piano) (1796)
・6 Songs, Op. 48: No. 3. Vom Tode (1st version) (1798-99)
・Ich küsse Sie, WoO 169, Hess 250 (1816) (arr. T. Holmes for voice and choir) など
●監修を務めたのは “the Unheard Beethoven(知られざるベートーヴェン)” プロジェクトの代表であるオランダの作曲家ヴィレム・ホルスベルゲン。プロデューサーのマーク・ジマーとともに、珍しい作品や忘れられてしまった作品などを徹底的に追求、曲によっては自身で再構築するなど、これらの作品に新しい命を吹き込んでいます。
●収録曲1,550(トラック)以上。136ページの欧文ブックレット付き。
●コンスタンティン・シェルバコフが演奏する「ベートーヴェン=リスト:交響曲全集と歌曲集」の中から好みの2枚を選び、ダウンロードが可能なコード付き。
●ドラホシュ、セーゲルスタム、ヴラダー、ヤンドー、ギルトブルグ、クリーゲル、コダーイ弦楽四重奏団、西崎崇子、瀬尾和紀など、ナクソスを代表するアーティストたちによる定評ある演奏。
●日本語による収録作品及び演奏者リスト付き。完全限定盤。
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