睡眠科学に基づいた、理想の羽毛布団とは
温度33℃湿度50%をキープし、軽くて身体に負担をかけずに、やさしく身体を包む羽毛布団を作るには次の3つが大切です。
1.軽量で通気性の良い生地
2.身体にフィットするキルティングと適度な羽毛量
3.パワーがあり、ホコリの少ない羽毛
この3つはお互いが連携して、気持ちが良い羽毛布団ができます。
では、どこがポイントなのかひとつづつ考えてみましょう。
◆ポイント1:軽量で通気性の高い生地?羽毛ふとんの快適さは生地で決まる
軽量で通気性の高い生地を使うメリットは3つあります。
1.軽量だと羽毛を押さえないので、空気の量が増え、羽毛の充填量を少なくできる
2.軽量の生地は、含まれる湿気の量が少なく、暖まるのが早い
3.通気性の高い生地は、空気の循環が早く、すばやく湿度の調整がなされる
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この1・2は、一般に販売されている羽毛布団のポリエステル混生地でも成り立つのですが・・・。
創造してみてください。もし羽毛布団の側生地がビニールだったら・・・
中にどれだけ素晴らしい羽毛を入れたとしても通気性のない生地では、羽毛の良さは生きてきません。つまり羽毛自体が呼吸して、湿気を素早く吸ったり、放出したり、暖まった空気を囲い込んだり、という長所は、生地の通気性があってはじめて成り立つのです。
羽毛布団の暖かさは、厚みできまります。そこで大切なポイントは3つ
1.住環境・体質・季節にあった厚みの布団
2.厚みに合わせたキルティング=マス目の数とマチの高さ
3.羽毛のパワーに合わせた適切な充填量
近年は住環境の気密性と断熱性が上がり、寝室環境の暖かい住宅やマンションが増えています。従来の冬用羽毛布団では、明らかに保温性が高すぎる場合が増えています。自分に合った適切な厚みの布団を選ぶことが大切です。
厚みに合わせた適切なキルティングを選ぶのは当店の仕事です。
ご希望の厚みに合わせて最適な側生地を使い、長年の経験により、必要な布団の厚みに応じた最適な羽毛量を充填します。
◆ポイント3:羽毛の産地で羽毛の良しあしは決まりません
羽毛生地には関係ないように思いますが、ダウンパワーとダウン率によって使用できる羽毛布団生地が変わります。
まず、羽毛の膨らむ力=ダウンパワー(dp)ですが、大きいほど少ない量で厚みのある布団になります。これは、生地の重さも影響してきます。重い生地ほど充填量は多くなり相対的に布団自体も重くなります。
ですので、軽い生地ほど羽毛の性能を活かすことができます。
ただ、ダウンパワーはパワーアップ加工やあるいは計測時の恣意的な選別により、簡単に誤魔化すことができます。特にパワーアップ加工は一般的に行われて良いことのように言われる場合もありますが、数字を出すためだけの過剰なパワーアップは、羽毛の劣化や布団の嵩減りが早くなる場合があるので、注意が必要です。
ダウン率は、簡単に言うとダウン以外の部分がどれだけあるかですので、ホコリやごみの量に関係してきます。ただ、ダウンと呼ばれる部分も画像のようにしっかりしたボールの部分もあれば、ごみの様な繊維の部分も入るので、一概にダウン率が高ければよい羽毛というわけではありません。
いずれも信頼のおけるサプライヤーから羽毛原料を仕入れることが大切だと実感しています。