IBENAとの出会いは2007年の1月のドイツ。
世界最大級のインテリアと寝具の見本市Heimtextil。
世界中から最先端のインテリアと様々な寝具の製品、素材が集まる展示会である。
毎年訪れる目的のメインは羽毛原料の買い付け。
当時最高ランクの羽毛を扱うカウフマン社のメッセスペシャルは、その展示会でなければ買うことができなかった。
メインはもちろん羽毛なのだが、他の寝具やベッドなども、もちろん仕入れの対象なので物色。その中で出会ったのがドイツ・IBENA社のブランケットだった。
当時は、寝具のグリーン購入を推進していて、この年の10月には経済産業省からグリーン購入大賞の大賞をいただいた。取り組みとしては、『できるだけ天然素材100%で耐久性が高く、リサイクルできるような環境負荷の少ない寝具を使いましょう』ということを推進していたのだ。現在でいうサスティナブルやSDGsの取り組みの先駆けであった。
そのIBENA 社のブランケットの多くはアクリル混毛布。当時の取り組みとは相反するものであった。
より良い睡眠を追求していくと、心地の良い毛布の行き着くのはカシミヤ毛布。しかも、軽量で使い心地のよいものとなると、それなりの価格になってしまう。
リーズナブルで機能性にも優れた、IBENA社のブランケットを輸入することは必然だったのだ。
その年初めて輸入したのは、綿60%アクリル40%という混合率で、アクリルと綿のいいところを組み合わせたハイブリッドタイプ。軽くて暖かいのが特徴で、また、色がきれいなのもヨーロッパならではといったところだ。
予想以上に好評でその年の入荷分はほぼ完売。次の年から量を増やし1年1回限りの入荷ではあったが10年以上のベストセラーのブランケットシリーズとなった。
ここ数年は、天然素材を中心とした品ぞろえにシフトしたため、GOTS認証のオーガニックコットンブランケットを中心に展開している。