Q.訪問販売に来た「○△□×」や催眠商法で高い羽毛布団を買っちゃったんですけど、どうなんでしょうか?
A.いまは不良品、もしくは不良品まがいの品物を売りつけるような悪徳販売業者はほとんどいません。品物に問題があるということは少ないと思います。何十万だそうと、それに対して満足しておられるのなら、別にかまわないと思います。
しかし、一般的にそう言った販売方法で売られているものは必要以上に高いのです。これは販売効率が低く(成約率が良くない)、商品回転率が悪い以上、利益を多くとらねばならない構造になっている以上避けられません。とくに布団は値段があってないようなものですから、悪質な販売業者も多いようです。私が確実に知っているところでは原価45,000円の羽毛布団を35万円で売っていたとか、量販店で3万円で売られている炊飯器を半額で8万円という例があります。
Q.寒がりで冷え性です。どのようなふとんを選べばいいですか?
A.寒いとすぐに掛ふとんをどうしようか?と考えるのですが、保温で大事なのは敷なのです。寒さは下からやってきます。予算が許せば遠赤外線ヒーター+マイナスイオンを組み込んだ温熱電位敷ふとん(医療機器認定された商品)が血行を良くしてくれますから一番おすすめです。そうでない場合は、できる限りウール100%の保温性の良い敷ふとんをおすすめします。ウールには汗による湿気を吸湿し発熱するので、自然の暖かさが得られます。
電気毛布は毛穴をあけて体の水分をとってしまうので、身体に大きな負担となります。できれば使わない方がベターといえるでしょう。
Q.ふとんの厚みがいろいろありますが、どれがいいでしょう?
A.当店では5段階の厚みで羽毛布団を販売しています。
これは、使う人の体質・住んでいる地域の気候風土・寝室の陽当たり・断熱性・気密性・使う人の好み、などによって当然のことながら差がでるためです。
一般的に販売されている羽毛布団の多くは、当店の厚手またはレギュラーの厚みです。しかしながら、近年の暖冬や高断熱住宅の広まりで地域や住環境によっては、真冬でも中厚や合い掛けで十分な保温性が確保できる場合が増えてきています。
当店でも関東の方が購入される場合やリフォームされる場合はほとんどが中厚です。
Q.羽毛布団に水洗い不可とありますがドライクリーニングでいいんですか?
A.羽毛布団の生地は、通常ダウンプルーフと呼ばれる吹き止め防止加工がされています。水洗いをするとこのダウンプルーフが弱くなるため、羽毛が噴き出してくるリスクがあります。特に、綿やシルクのサテン生地は、大きく変わる場合があるので注意が必要です。
当店の使用する布団生地は、綿ですが平織ですので、水洗いしても通気性が変化しにくいので、水洗いクリーニングに対応しています。
Q.水洗いできる羽毛布団をコインランドリーで洗っても大丈夫ですか?
A.洗える羽毛布団と書かれていても、羽毛や生地への負担が大きく、ふっくらと乾きづらいので、コインランドリーでの洗濯はおすすめしておりません。専門のクリーニング店へご依頼ください。
Q.ダックとグースは何が違いますか?
A.ダック=アヒル、グース=ガチョウです。大きく違うのは成鳥になった時の大きさです。ダックが体高50~80cmくらいに対してグースは80~120cmくらいです。その為、採取できるダウンも鳥が大きいほど大きくなるので、相対的にグースの方がダウンボールの大きい羽毛が多く取れます。ただし、現在飼育されているダックもグースもほとんどが若鳥の段階で屠殺され食肉用となるので、品質の良いダウンの流通が少なくなって来ています。
アイスランドアイダーダックだけは別格で、鳥からではなく主に使い終わった巣を採取することで得ています。
Q.なぜ羽毛布団はこんなにも高価なのですか?
A.2015年頃と比べると羽毛の原料価格は2倍以上に高騰しています。また布団側生地に使用される綿の価格も同様に高騰しています。これには、為替や燃料価格の高騰など様々な要因があります。原因を羽毛に限定すると、以前は年2回の換羽期にハンドプラック(手摘み)で採取され、特に冬羽の羽毛は品質が高かったのですが、現在は動物愛護団体の活動によりヨーロッパの多くの地域でされなくなっています。また、鳥インフルエンザの影響で長期飼育のリスクの高まりも、高品質な羽毛の減少に拍車をかけています。そのため、当店が専門店として安心してお届けできる品質の羽毛の流通が減少し、価格が年数回のペースで改定されています。(2023年時点)今後も上昇することが予想されます。
その為、安く販売したいメーカーや量販店は、安価で生地重量の軽いポリエステルを使用することで羽毛の充填量を少なくした布団を増やしています。当店では、蒸れて気持ちの悪い布団になるのでポリエステル生地の布団は一切販売いたしません。
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