湿布には「冷湿布」と「温湿布」の2種類があります。一般的に、打撲などの急な痛みや炎症の場合は、「冷湿布」、腰痛等の慢性的な痛みには、「温湿布」が良いと言われています。
確かに、「温湿布」を使用すると、腰が温められ、血行が良くなり、腰痛が軽減されるような気がします。
でも、残念ながら「温湿布」では温まりません。カラシの成分が入っていて、皮膚を刺激するので温かく感じるだけなのです。
むしろ、皮膚を刺激するせいか、かぶれる人が多いようです。
では、何故腰痛には湿布がきくと言われているのでしょうか?
それは、「温湿布」には、「冷湿布」と同様、消炎鎮痛剤が含まれており、それにより一時的に痛み和らげてくれるからです。
病院にいけば、ブロック注射や鎮痛剤、筋肉弛緩剤を出され、服用されている方がいます。
薬の作用を利用すると、腰痛が一瞬楽になった気がします。
その理由は、薬の鎮痛の成分で、一時的に痛みを和らげてくれたり、一時的に筋肉を緩めて痛みを和らげているからです。
腰が痛い時に、腰を揉んでもらうと楽になったと感じますよね?
しかし、腰痛の場合、マッサージで楽になったとしても時間が経過すれば、すぐに痛くなります。
理由は、腰痛の根本的な原因を解決していないからです。なぜ、あなたが腰痛になったのか?その根本的な原因がどこになるのかを解決しない限り、腰痛から解放される事はないのです。
また、痛みがある際にマッサージを行うと、筋肉が炎症を起こし、逆効果になるので、痛みがある時は、何もせずに安静にするのが最も良いのです。
あなたは、病院で「腰の筋肉が弱っているので、腹筋を鍛えましょう」「運動不足が腰痛の原因です」と言われ、運動をしたり腹筋を鍛えた事はないでしょうか?
確かに、筋トレをすると、筋肉の力が強まり、腰椎を支えるという意味では良いことです。
しかし、間違った筋トレをすると、筋肉が硬くなってしまい、余計に痛みが増し腰痛を悪化させてしまうのです。
スポーツ選手やインストラクター等、日々運動している方にも腰痛が多いのはその為です。
筋肉は、強くするのではなく、ストレッチなどを行い、柔らかくする事の方が重要なのです。ストレッチには、硬くなった筋肉をほぐして体のバランスを整える効果があります。
しかし、偏った筋肉だけのストレッチをしてしまうと、かえって体のバランスを崩して腰痛を悪化させます。
筋トレとストレッチは、病院に行き、医師の指導の元、一人一人に合った正しいやり方で行わなければならないのです。