寝心地のいいマットレスって?
立っている時と同じ姿勢(S字にカーブした背骨)をキープしたまま寝る。なぜ人の背骨はS字にカーブしているのでしょうか?
1平方cm当り1kgという非常に重たい重力を頭のてっぺんから受けて生活しており、その力に耐えるために背骨はS字をキープしています。寝ているときは、頭の方向から重力がかからないので体はS字をキープする必要はなく、重力から解放され体は自由に日中の歪みをとるように眠ることが大切です。
胎児が母親のおなかの中にいる時は背骨はS字をキープしません。
体のカーブに密着するようにマットレスが変形して体全体を支えます。一頃流行った低反発マットレスがそうであったように、体にマットレスがあまりにも密着すると、日本の気候下では体感温度は3度ほど上昇し逆に寝苦しくなります。
体圧分散により寝返りの回数が少なければ熟睡できる。寝返りは、日中の体の歪みをとり筋肉をのばしたりと人にとって大切は行動です。適度な寝返りが行えるようにマットレスをチューニングする必要があります。
小さな子供の寝返りの多さには驚かされます。成長とともに体の調節をしているのです。
ウォーターベッドはマットレスの王様一見胎児が羊水の中で寝ているような錯覚をしますが、決してそうではありません。水の中と水の上では全くちがいます。水の上であれば寝返りのたびに体が横揺れ振動してしまいます。この横揺れは、スプリングマットにも共通の大きな弊害なのです。