山梨県韮崎(にらさき)市穂坂(ほさか)地区は、三角形をした甲府盆地 の北西側の角から立ち上がる広大な茅ヶ岳山麓に 位置する、県内を代表するワイン醸造葡萄の産地です。 標高400〜700mの山麓南西斜面は、「日照時間」が 長く「少雨冷涼気象区」に属し、「裾野を駆ける風」 や「やや粘性のある土壌」がもたらす自然環境から 育まれる葡萄は、「凝縮度が高く」「腰の強い」 味わいのものとなります。マルスワインでは、この穂坂地区で収穫された甲斐ノワール葡萄を醸造後、26ヶ月間樽熟成を行い瓶詰めしました。甲斐ノワール特有の濃厚な赤紫色を帯びるワインは、深みのあるベリー系の香りと樽香がうまく調和しており、果実味に富んだ味わいの中に、やや強い酸味が特徴的な赤ワインの逸品です。
ブラック・クイーンにカベルネ・ソーヴィニヨンを交雑し選抜され、1990年に命名された葡萄品種「甲斐ノワール」は、育成地「山梨」の旧国名“甲斐”とフランス語で黒色を意味する“ノワール(Noir)”を組み合わせた名前で「山梨県で生まれた黒い葡萄」を意味し、日本の代表的な赤ワイン用品種になるようにとの願いが込められています。
※プレステージ:名声、威信の意。
醸造・熟成:
葡萄品種の特徴を最大限に引き出す為に、徹底した発酵温度管理と、ピジャージュ(突崩し)、ルモンタージュ(循環)を注意深く行い、色素、タンニン分の抽出を促す。フレンチオーク、アメリカンオークによる熟成後、ブレンドを行い瓶詰め。
栽培地:
山梨県韮崎市穂坂地区
土壌:
粘土質土壌
品種:
甲斐ノワール・アリカント
度数:
12.0%
色:
外観は、中心に向かって深みのある甲斐ノワール特有の濃厚な赤紫色。清澄度が明瞭で健康的。
香り:
ブラックチェリーや深みのあるベリー系の香りに、香ばしい樽の香り(ロースト香)が調和しておりマイルドな印象を与えているのが特徴。
味わい:
果実味に富んだやわらかいベリー系フレーバーが広がり、樽熟成によるボリューム感と調和して口当たりが良く、やや強い酸味が甲斐ノワールの特徴的なニュアンスを与えている。余韻に樽由来のコクが残る。
適温:
16〜18℃
料理との相性:
和洋中全般との相性がよく、赤みの肉料理全般と相性が良い。
タイプ:
ミディアムボディ
容量:
750ml