リネンは、麻の一種です。まずは「麻」の良いところをもっと知って下さい。普段の生活に取り入れると大変便利です。

■麻の特性
1、吸水性・速乾性 コットンやシルクに比べ、吸水性・速乾性に優れているので、水分を素早く吸い取り、早く乾いてくれます。だからいつもさらっと爽やかな肌触りです。
これは繊維組織に中空構造を持つためで、このため同時に水分を素早く発散することができます。洗濯しても自然乾燥で乾いてしまいます。
2、耐久性 リネンは、水に濡れるとより強度が増すという特性から繰り返し洗濯しても コットンの2倍の耐久性があります。
3、通気性 コットンやシルクに比べ、大変優れた通気性があり、繊維の中では最も涼しい素材といわれています。 熱伝導率が大きいため、湿度の高い部分から低い部分への熱移動を容易にし、この特性のため体温を外に放熱させるため、涼しく感じられるのです。
4、汚れがつきにくい 汚れが繊維の中に吸収されにくく、表面についた汚れも比較的落ちやすいという特性があります。毎日のキッチン周りも清潔にさっぱり片付きます。
5、シワになりやすい シワになりやすく、とれにくいという性質のため敬遠されることもありましたが、最近は、その風合いを楽しむ傾向があります。お洗濯時にはあまり強く脱水せずしわを伸ばして干しておくと、リネン自体の重みできれいに伸びてくれますので、必ずアイロンをしなければならないということはありません。
またシワになった気になる部分にちょっと霧吹きで水をかけてやると、シワが伸び、水分も自然乾燥ですぐ乾いてしまいます。
6、いろんな質感 リネンといってもその織り方によって質感はさまざまです。 一般的な平織りから複雑な織り方で模様を作るジャガード織りなど同じリネンでも見た目も質感も全く違ったものに仕上がります。 リネンハウス株式会社が主に取り扱っているリネンは、「麻」の中でも、美しい質感と優しい肌触りが特徴です。 ひとり時間をラグジュアリーに過ごせる贅沢なひとときを実現し、毎日の暮らしに健やかな豊かさをお届けできることでしょう。

リネンは、英語でLinen、フランス語ではLin、ドイツ語ではLeinen、スペイン語ではLino、ポルトガル語ではLinho。リネンは麻の一種ですが、麻と呼ばれる布には、とてもいろんな種類があります。
それは原料の違いによるもので、麻袋などに用いられるジュート、堅くて張りのあるラミーなど、質感もさまざまです。
日本の麻は堅く、ちくちくするという印象がありますが、それはリネン以外の麻です。
リネン100% のものは、滑らかで肌触りが良く、上質とされています。 また丈夫で耐久性がありますから、長く使うことができます。
リネンの歴史
古代エジプト時代から『月光で織られた生地』と呼ばれ、 『聖なるもの』とされてきたリネンは、『純潔』の象徴とされ、 ギリシャローマの時代の貴婦人達に愛されてきました。
中世には一部の上流階級から始まり、次第に庶民の生活に広がり、 普段の生活に取り入れられるようになりました。19世紀には 化学繊維が普及し、その利用は少なくなりましたが、最近は自然志向の高まりからまた静かなブームが起こっております。
かつてヨーロッパの家庭では娘が嫁ぐ時の花嫁道具としてハウスリネンを 準備し持たせました。今ではその習慣もほとんどなくなってしまったのですが、 いまも僅かにその習慣を残す地域があります。
女の子が生まれると、その子のたんすの引き出しに結婚する日の下着を入れ 毎年誕生日を迎えるたびに花嫁道具としてリネン製品を揃えていくのだとか・・・
また結婚が決まると、リネンのベッドカバーに豪華な刺繍を施し、 花嫁道具の一つとして嫁ぐ日のために準備するのだそうです。
とても素敵なお話ですね。
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