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上の写真は新品ではなく約半年間使用した少しだけ「味」の出始めたブッテーロカバー
この小さくてなんの変哲もない手帳、それがモールスキン手帳(実際の発音はモレスキンが正しいのだけど日本ではモールスキンとして親しまれている)。数え切れないほどの手帳が氾濫する世の中で何故こんな手帳のことを?そんな意外なこだわり手帳のことを少しだけ。
1800年代の後半にフランスで生まれたこの手帳はその後、ゴッホ、マティスなどの画家、ヘミングウェイなどに愛用され続けます。映画などでもよく使われている場面が登場しますね。1986年に一度生産中止になりましたが、その後イタリアで復活し以後日本でも根強いファンがいる手帳です。
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硬い背表紙が書きやすさの秘訣

どの頁でもピタッとフラットに開く綴じ

意外と便利な背面の収納ポケット
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しかし人々はその歴史だけでこの手帳にあこがれて使っているだけなのか?どうもそうではないようです。使ってみて初めて分かるその使い良さ、心地よさ、気楽さ。これは一体どこから来るのでしょう?
書きやすさ: これはまずその硬くてフラットな背表紙によるものが大きいようです。背表紙がなよなよした手帳ほど使えないものはありません。そして紙面サイズに極めて近い背表紙のサイズ、これも手持ちで書き込むのにはとっても好都合なんです。それからどの頁もピタッとフラットに開く綴じも特徴。リング方式のシステム手帳の「書きにくさ」からはこれでおさらばできます。
心地よさ: これは紙質でしょうか。比較的薄目の紙ですが何ともペンの走りがいい。特に艶のある表面ではなく反射も少なく見やすい割にはペンの滑りは、一番紙を選ぶとされる万年筆でも抜群の書き味を提供してくれます。
気楽さ: これは意外とページ数が貢献。薄い手帳は便利ですがついつい紙面がもったいなくて余計なことが書けずに、その結果いつの間にか使わなくなってしまう。モールスキンは240頁もありますのでどんどん気兼ねなく使える。
多様性: モールスキンノートは無地、細罫、方眼、スケッチ紙、五線譜、ダイアリーフォーマット等々数多くのフォーマットからご自分にあったものを選ぶことができる。これも魅力。スケッチ紙のノートを実際に使っているアーティストが沢山いらっしゃったりするんです。
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そんなモールスキンポケット専用に作られたのがこの、ブッテーロモールスキンカバーです。ブッテーロといえばイタリアではタンニンなめしの有名な老舗さんです。その革を使用して日本の品質で縫製してあります。
使えば使うほど馴染んできて「味」のでるタンニンなめしのブッテーロはモールスキンポケットを使い続けたい人々の待ちあこがれた商品となりました。
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半年も使えば写真(←)のように手帳にしっとりと馴染んでくれて何とも言えない愛着が沸いてきます。一杯になってしまった手帳も外して保存しておくととても良い記録や思い出になってくれます(100年近く昔のモールスキンが未だにヨーロッパではアンティーク手帳としてもてはやされていることが物語るように紙やカバーの耐久性は抜群なんですね)。
モールスキン独特の裏表紙の収納ポケットやラバーバンドの機能を殺さないようにするために革カバーのデザインは工夫を必要とされるのですがブッテーロのカバーはその辺りも一番の出来です。
この手帳に行き着くまでに何十種類もの手帳を試しては止めを繰り返してきた私もすっかりブッテーロにくるまったモールスキンに定着してしまいました。
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■■■■■■ ではそのブッテーロカバーへのモールスキンの装着方法を簡単に ■■■■■■
(以下の写真はメーカー様のご厚意により転用させて頂いております)
 
まず左ポケットにをモールスキンの背表紙を差し込み、右のゴムバンドをカバーの外側に引っかけます
 
カバーの右側をそり気味に開いて煽りポケットを呼び出し、手帳の表紙にかけます
 
ゴムバンドを内側に戻せば完了。閉じたときもゴムバンドとオイルドクロスの表紙が見えモールスキンだとわかりますね |
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ライフバランスからお勧めレザーグッヅのご紹介です。
木材や天然皮革の持つ天然の風合い・肌触りは人工の素材に比べて「暖かみ」が感じられます。やはり長い時間をかけて自然が作り上げてきた物にはまだまだ人工の素材はかなわないかのようです。
そして所有して使い始めます。そうするとどんな素材でもどうしても傷や汚れが付きます。人工の素材ではこれは殆どすべての素材において「汚くなった」、「やれた」などのネガティブな言葉で表現される物になっていきます。そして新品の商品に比べて「劣った」ものとして扱われます。
反対に、これが天然素材、特に天然皮革の最も優れた部分かも知れません。他の素材と同様、もちろん傷も付きますし汚れも付きます。傷などはむしろつきやすいかもしれません。しかし天然皮革の場合にはこれらが「味」となって商品は渋みや温かみを増してゆきます。
良質の天然皮革、とくにこれからご紹介するタンニンなめしの皮革は、使用するにつれ内部に含まれた油脂分がだんだん皮革の表面に出てきます。そして表面に何とも言えない良い感じの艶を出してくれます。一端擦り傷などがついてしまっても使用するうちにその傷の上にもその膜が出来るために、傷が付いて汚くなったというのとは逆に「だんだん味がでてきた」といわれる風合いになっていくわけです。
使用に伴う汚れもそうです。もちろん極端な汚れは避けなければいけませんし、適度なクリーニングなどのメンテナンスは必要ですが、日常使いでの手あかなどによる汚れはあまり気にする必要はありません。タンニンなめしの皮革は使用するに少しずつ良い色に変色していくため、それもあいまってある程度の汚れも「味」のうちです。
なので、そういった使えば使うほど味がでる特性は、日常どうしても手にすることの多いお財布やステイショナリーにもってこいの素材なんです。それでは当店でご紹介する商品に使われている皮革の種類を少しだけ。素材感を最大限に生かすため、顔料による塗装をせずに下地を大事にしている「いい感じの革」です:


ブッテーロはイタリア、トスカーナ州フィレンツェにある革鞣し業者「WALPIER
CONCERIA SNC(ワラピエ社)」で伝統的な職人の技術により鞣された植物性フルタンニン高級皮革のことです。ブッテーロという素材名は世界に知られたヌメ革の頂点に立つもので、素材名がブランドになっている数少ない例のひとつです。
新品時には多少あっさりした印象をお持ちかも知れませんが、鞣し染めの製法でタップリの加脂を施した素材は使用するにつれガラス質のぬめり感がでてきます。また繊維密度が高いためコシが強いのも特徴のひとつです。熟練した職人の丹念な磨き加工で銀面(革表面)に艶を出だすことで、型押し革では得られない革本来の素朴な温かみを醸し出してくれる極上の逸品です。
しっとりとした手触りに仕上げられた革素材は使い込むほどに独特の味わいを増し、深みを湛えた上質の色艶をお楽しみいただくことができます。
成牛のショルダー部分のトラ(首筋のシワ)などを自然な革素材の味として生かし、顔料などは一切使わずナチュラルな風合いを優先して加工してあります。部位による革質の硬軟や血筋の跡、放牧時のバラ傷などは生き物であるためにある程度避けられないものです。その部分をむりやり厚い塗装で隠そうとせず、むしろ味の一部として取り扱うヨーロッパ流の考え方にも好感が持てます。
欧州ではその生き物らしい風合いが好まれ、経年変化を楽しむ文化があります。とりわけルネサンス発祥の地フィレンツェは古来より芸術の都ですが、何世紀にも渡って受け継がれた革職人の町でもあります。子々孫々に革を楽しむ文化が息づいています。
そんなフィレンツェで生まれたブッテーロは、十二分に革を堪能して頂ける素材となっています。

この素材は革鞣しと染色の技術で世界的に定評のあるイタリアの一流タンナーで鞣されたスムースなオイルドレザー素材です。イタリア産のオイルドレザーの中では一番オーソドックスな素材のひとつです。
染め・ナメシの段階で染料を芯まで染み込ませた植物性フルタンニンの仕上げで初めはやや乾いた手触りですが、タップリのオイルが加脂されているので使い込むほどに独特の艶と風合いを醸し出します。これも顔料などを一切使用しないので刻一刻と表情が変わっていくのを楽しめます。
傷を隠すための型押しや、ただきれいな色を出すために表面を顔料で「塗装」した革とは比べものにならない本物の素材です。生きている革だからこそ深い味わいがでるという天然皮革の特性をうまく表現した代表的な皮革のです。

いわゆるヌメ革の代表的なブランドです。このドイツ産のヌメ革は、ステアレザー(生後3〜6ヶ月の間に去勢された牡牛)を原材料としています。自然の風合いを味として残すために植物タンニン(渋)を高純度に精製しその溶液を用いて鞣した堅牢で耐久性に富む革素材です。
100%植物性フルタンニン槽に何週間も漬け込まれた上質な下地は染料も入っていないため陽の光や手の脂、室内の明かりなどでも徐々に飴色に灼けていきます。オーナーの方の取扱方一つで独特の艶と風合いを深めていく、「無色」で生きている素材です。
このドイツで仕上げられたフルタンニンのヌメ素材は、フランスのブランドメーカーによるセレクションにも選ばれた価値ある素材なんです。
傷を隠すための型押しや、ただきれいな色を出すために表面を顔料で「塗装」した革とは比べものにならない本物の素材達です。素材感とその味が出来ていく仮定という意味では一番「革らしい革」といえるでしょう。
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