ル・クロ・デュ・カイユは、南ローヌを牽引するAOCシャトーヌフ・デュ・パプの高品質区画にあるエレガントなワインを生み出す生産者です。現当主シルヴィ・ヴァシュロンの父であるクロード・プイザンは、彼の父が購入した狩猟用の山だったクロ・デュ・カイユの土地の土壌に目を付け、森を切り開き、ブドウ畑へと転換しました。1996年にサンセール出身のワインメーカーである夫のジャン・ドゥニ・ヴァシュロンと父のドメーヌを継承しました。
現在ではコート･デュ･ローヌとして45ha、シャトーヌフ･デュ･パプとして9haを所有し、高い評価を受ける赤、白、ロゼを生産。1950年代に植樹されたぶどう樹が多く残り、平均樹齢は60年を超しています。

	2002年にシルヴィは夫を交通事故で失いますが、フラッグシップの「シャトーヌフ・デュ・パプ ラ・レゼルヴ」がパーカーポイント100点を獲得し、その後も3回獲得するなど、ワイナリーはスターへの階段を駆け上りました。 2010年ヴィンテージからは有機認証を取得。オーガニック農法に対する考え方は、1950年代にクロード・プイザンが森を切り開いたときから始まっており、自然を尊重しながら定期的に土壌を耕し、除草剤や化学品は不使用。畑への手当は硫黄と銅のみです。 2007からビオディナミ農法も一部の区画で実践しています。
	ル・クロ・デュ・カイユが所有する畑の主なテロワールは、砂質土壌や「サフル」と呼ばれる砂質の泥灰土で、複数のリューディに広がっています。シャトーヌフ・デュ・パプの典型的な大きな丸い石「ガレ・ルーレ」の区画も所有。 「ガレ・ルーレ」による力強い味わいのワインも造っていますが、砂質土壌がもたらす、フィネス、エレガンス、なめらかなタンニンと、ブルゴーニュのスタイルが、ル・クロ・デュ・カイユの特長です。