1皮膚科学観点からみると、日本人は洗顔でもっと美しくなれる
美容好きが高じて、アメリカの名だたる皮膚科医たちのカウンセリングを受け(NY.では1時間$800もします!)、皮膚科学会に参加するようになって分かったことがあります。それは、みな共通して「美肌のために、落とすものを変えよ」という意見でした。また、「日本人の多くがキレイ好きゆえに、肌のバリア機能まで取りすぎている」という提言までも。だからこそ、日本人の肌はもっとキレイになる潜在能力を秘めているのです。

2クレンジング=メイク落とし、ではない。スキンケアとメイクの大切な下準備
クレンジングは汚れを落とすだけにとどまりません。本来あるべき姿にリセットしながら、肌の土台を構築し、た目の美しさを左右するバリア膜を育むまでが、クレンジングの使命。次に使う化粧水や美容液がきちんと浸透し、その力を発揮できるように。ほんの少量のベースやチークで美しく映えるように。さらにはその人の印象までを担う、大切なプロセスなのです。日本では洗顔より美容液やクリームに重きを置き、対して中国や韓国ではクレンジング選びに時間とお金と情熱をかけるほど、落とすケアを重要視しているのです。
3グローバル基準は「ミルククレンジング」だから角質&育肌ケアが同時に叶う
では、クレンジングはどのタイプがいいのでしょうか?答えはミルクです。アメリカの皮膚科医から処方されるのは決まってミルクでした。その理由のひとつは、そもそもアメリカの美肌の定義は日本と近く「透明感・ハリ・ツヤ」で、目指す肌がミルクで叶えられること。ふたつめに、皮膚科学的観点からも肌の水分と油分の組成にいちばん近くなじみがいいのがミルクだからです。角質を柔軟にして肌を清潔に保ち、うるおいやハリ感をもたらすのがクレンジングミルクの役割です。