 えひめのクーポンあります
営業日カレンダー | 2022年5月 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 1 | 2 | 3 | 4 | 2022年6月 | 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 29 | 30 | 31 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 1 | 2 | | ■ 休業日 | ■ 受注・お問い合わせ業務のみ | ■ 発送業務のみ | | |
|  |

キューのトート
■サイズ:横幅 35cm(底辺22cm) × 奥行(マチ) 12cm × 高さ 25cm
■素材:会津木綿 / 帆布(持ち手・底・裏地)
■カラー:赤 / 抹茶 / スラブ白黒 / からし
■製作:福島県内の福祉施設 杜の花(福島県福島市) / 銀河工房(福島県田村市) / なのはなの家(福島県福島市) / 食工房ひもろぎ(福島県白河市) / コパン・クラージュ(福島県会津若松市)
■企画:hickory03travelers(デザイン) / とイカラシ(製作アドバイス)
9;que<キュー>とは…
「会津を世に出す」 → 「あいづを出す」 → 「合図を出す」という意味の英語に由来します。
映画やドラマの撮影などが開始される時のあの「キュー」です。
会津が誇る伝統工芸「会津木綿」の歴史や品質を通して、全国に「会津を出したい。」という想いから生まれたブランドです。
会津木綿の歴史
会津木綿は天生年間、時の会津藩主蒲生氏が綿花栽培を奨励し、次の藩主加藤氏が伊予松山より「伊予縞」の織師を招き織物技術を広めたのが始まりです。
その後、綿花栽培と織物が奨励され、会津木綿は農家や藩士の妻女の冬の手仕事として人々の生活へ定着しました。
また、会津木綿特有の深みのある藍染めは、当時より染色の材料となる藍の生産が盛んだったことにより、いつからか自ずと施されてきました。
会津木綿の魅力の一つ縞模様も、素地は伊予縞ですが、長い年月のなか人々の手が加わることにより、様々な縞模様が誕生し、
昔はその縞模様で会津のどこの地域か、判別がつくほど地域特有の縞模様も生まれました。
400年以上の歴史をもつ会津木綿は、常に人々の生活に合わせ変化し今もなお、会津の誇りある伝統工芸として継承されています。

ココショクでは「キューや会津木綿を全国へ発信するお手伝いがしたい!」という、
やけど覚悟の熱い想いとともに、福島県会津若松へ片道4時間の弾丸取材へ訪れました。(ココショク出陣! 3、2、1、キューです!)

初めに訪れたのは、株式会社はらっぱさん。創業120年!貴重な会津木綿の織元さんです。
門には、はらっぱの前身である原山織物工場の木製看板が掛けられノスタルジックな佇まい。

はらっぱさんの工場内には100年以上前より使われている織機がズラリと並びます。
取材に伺った時も、絶えず動き続ける織機を眺めているとタイムスリップした感覚に。
ノスタルジックな門構えにレトロな織機、建物に染み付く染料の匂い…芸術的です。

「織機で1日に織れるのは20mくらい。」とはらっぱの原山さんが教えてくれました。
1日20m。 25mプールに少し足りないくらい。
織り幅も38cmと短めなので、大人のワンピースを作るとしたら、生地を余すことなく使用しても3着作れるか作れないか…。
加えて明治中頃には最盛期を迎えた会津木綿の生産も人々の生活スタイルの変化により需要が減少し、
かつては30件以上あった織元も現在では2件のみになってしまったそうです。
作り手である織元が減り、生産に時間を必要とする、故に会津木綿はとても貴重な織物となってしまいました。

「会津木綿のいいところは何ですか?」と原山さんに伺いました。
原山「使用され続ける歴史もあるし、糸の太さも通常と違うので生地も厚みが出て丈夫。」
その場にいるみんなで頷くなか追って質問。
「糸の太さが違うのはなぜですか?」
原山「あぁ、ここらは綿花栽培で北限の地でね。なので繊維が太くなるんですよ。」
なるほど!綿花が生き残るためにその地に合わせ強くなったのですね。
原山「それにうちの木綿は経糸が双糸なので。」
双糸は二本の糸を撚り合わせてコシを出した糸です。単糸より強度は、2.5倍以上あると言われます。
冬厳しい会津において生地の厚みは重要です。それをカバーできる会津木綿が人々に愛される理由の一つがようやく、分かりました。

原山「会津木綿は織り目の間に空気を含むので、夏は涼しく冬は暖かいんですよ。」
含む空気の温度や湿度で体温調整もできるし、洗っても空気を含みやすいのですぐ乾く。
農耕作業で日々汗をかく人々が、もんぺなどの野良着として好んで使用したのは、こういった便利さもあるからなのでしょう。
はらっぱさんへの取材で、会津木綿のスリッパに足を通したところ、
気持ちのいい肌触りに加え、真夏の炎天下を歩いた私の足も帰り際はサラサラでした。
はらっぱさんの取材で教えていただいた会津木綿のいいところです。

会津木綿のことを知り、次に向かったのはキューのアイテムを作る施設の1つコパン・クラージュさんです。

実はキューのアイテムは福島県の6の福祉施設の人により作られています。ちょうど「9」を逆さにすると「6」
ブランド名の「キュー」の由来ははこの6にも込められています。
施設に集まる作り手さんたちは、福祉という公助を必要とする人たちです。
「障害をもつ人たちが作るもの」ということへ、差し色をつけることなく見るのはとても難しいと思いますが、
初めてキューの商品を見て触れたときに、デザインもさることながら、クオリティの高さには驚かされました。
服飾を学び、縫いや糸の始末生地の取り方など布製品に対して厳しい目線のわたしも文句なしです。

施設職員の星野さんにお話を伺うと、
「訓練を重ねて、作った自身だけでなく、仲間や私たち施設の職員も納得出来るクオリティにならないとださないんです。」
「会津木綿が貴重な木綿だということもお話して、その上でみんな緊張をしながらゆっくりと丁寧に作っています。
今では製作に3日かかっていたバッグも訓練を重ねて5時間くらいで作れるようになりました。」
返ってきた言葉は厳しいなりにもとても信用がおける言葉でした。

コパン・クラージュさんでの取材でものを作り出すことへの誇りや目標を伺い、キューというブランドは
「この人たちでなければ作れないブランドであり、この人たちだからこそ作れるもの」そう確信せずにいられません。

柔らかになじむ、キューのトート
■サイズ:横幅 35cm(底辺22cm) × 奥行(マチ) 12cm × 高さ 25cm
■素材:会津木綿 / 帆布(持ち手・底・裏地)
■カラー:赤 / 抹茶 / スラブ白黒 / からし
■製作:福島県内の福祉施設 杜の花(福島県福島市) / 銀河工房(福島県田村市) / なのはなの家(福島県福島市) / 食工房ひもろぎ(福島県白河市) / コパン・クラージュ(福島県会津若松市)
■企画:hickory03travelers(デザイン) / とイカラシ(製作アドバイス)

|
|
|  |